被災地の教会でロヒンギャ問題の理解深める 2018年1月11日

 ミャンマーで暮らすイスラム系少数民族ロヒンギャが迫害から逃れ、60万人とも言われる人々が難民化している現状を知ってもらおうと12月10日、日本基督教団石巻栄光教会(宮城県石巻市)で「宗教って何でしょう?――ロヒンギャから考える」が開催された(スワン国際協力の会、東北へルプ共催)。地元住民ら約30人が参加。同イベント開催にあたり国連難民高等弁務官(UNHCR)バングラデシュ事務所代表の久保眞治氏は「東日本大震災を経て、わたしの故郷石巻でも長く厳しい復興への道のりが続いています。そうした中にあっても遠いアジアの一角で起こっている未曾有の絶望と悲劇の現状に思いを重ね、祈り続ける故郷の人々がいることに、心から感謝したいと思います」とのメッセージを寄せた。

 講師として招かれたのは川上直哉(日本基督教団仙台北三番丁教会担任教師)=写真右=とナセル永野(日本人イスラム教徒)の両氏=写真左。キリスト教・イスラム教それぞれの視点からロヒンギャ問題に関する講演を行った後、会場からの質問を受けながら問題への理解を深めた。会場からは「人は神のもとで平等のはずなのに、なぜロヒンギャの人たちは辛いことになっているのか?」「アウン・サン・スー・チーが問題を解決
できない現状についてどう思うか?」といった質問も投げかけられた。

 終了後、参加者からは「震災時、世界中から寄せていただいた支援を思い出し、大きな災害の起きた石巻の小さな教会に多くの人が集まって、ロヒンギャ問題や命と宗教について考える時間を持てたことに勇気づけられる思いがした」などの感想が寄せられた。主催したスワン国際協力の会代表の千葉直美氏は「思い込みや一方的な解釈でなく、多角的に理解と関心を深めることができる良い機会になった」と振り返った。

 参加者から集められた募金は宣教団体OM(Operation Mobilisation)日本事務局を通してバングラデシュの難民キャンプなどで援助活動を行うミャンマー教会協議会に寄付される。支援金の使い道、その後のロヒンギャ問題の展開などをフォローアップするイベントも来春に予定。問い合わせは川上(TEL 090-1373-3652)まで。

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