教皇、チリとペルー司牧訪問終了 司祭による未成年虐待にも言及 2018年2月1日

 聖職者が子どもを性的、身体的、精神的に虐待したとされる事件が明るみに出たことへの反発などから、教会に対する暴動や抗議デモが広がったチリとペルーへの司牧訪問のためローマを出発した教皇フランシスコは1月18日、緊迫した情勢の中ですべての日程を終えた。

 バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇は16日、サンティアゴ市内のオイギンズ公園で、今回のチリ訪問で最初のミサを行った。ミサには、サンティアゴ周辺はもとより、チリ全土から約40万人の信者たちが訪れた。また、サンティアゴのカテドラルで、チリのカトリック教会の司祭、修道者、神学生らとの集いに参加し、続いて聖具室で同国の司教団らとの出会いを持った。この集いの中で、最近チリの教会を揺るがせた幾人かの司祭による未成年への虐待に言及。被害者と家族の苦しみに思いを寄せた。

 一方、チリの司教団を前に、世俗的な風潮の中で孤立することなく、宣教の使命に忠実に神の民に寄り添い、未来の司祭・修道者を支え育成していくことを課題として示した。

 19日早朝、教皇は、ペルーのマードレ・デ・ディオス県の県都プエルト・マルドナドに特別機で向かった。プエルト・マルドナド市内のスポーツ・センター「コリセオ・マードレ・デ・ディオス」で、アマゾン地域に住むさまざまな民族の代表からなる、約4千人と会見。

 アマゾンの先住民の地域生活が今ほど脅かされたことはこれまでなかっただろうと教皇は述べ、経済利益を求める強い圧力が、アマゾンの原油・ガス・金を採掘、森林を伐採し、農業では大規模な単一栽培が行われている現状を注視、住民の実際の生活を考慮せずに「自然保護」を押し進める、ある種の歪曲した政策に、アマゾンの人々の暮らしが脅かされていることにも言及した。

 また、この地域を脅かす「人間への搾取」にも憂慮を示し、奴隷的な労働、性的搾取などに対し、見て見ない振りをしていることはできないと訴えた。(CJC)

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