「教皇は中国の実情知らぬ」 香港の陳日君・枢機卿が記者会見 2018年3月1日

 最大の課題となっていた中国国内での司教の任命権について数カ月以内に合意するとの観測が浮上し、バチカン(ローマ教皇庁)は、中国政府公認の「中国天主教(カトリック)愛国会」が教皇の承認を受けずに独自の司教起用に前向きな姿勢を見せるなどの動きも伝えられる中で、香港教区の元司教、陳日君(ゼン・ゼキウン)枢機卿が2月9日、香港で記者会見し、中国とバチカンの接近に強く反対した。

 陳枢機卿は「地下教会の信者には、一定の自由がある。なぜ鳥かごに押し込めるようなことをするのか」と批判した。「教皇の周囲が中国の実情を教皇に伝えていない」と語る陳枢機卿は、香港の民主化運動の支持者としても知られる。枢機卿はこの1月バチカンに行き、教皇フランシスコに面会を要望、南米への司牧訪問を控えた教皇との面会が実現はした。しかし教皇の中国への融和姿勢が変わらないことに失望し、「バチカンは中国のカトリック教会を売り渡そうとしている」と批判した。(CJC)

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