「クリスチャン新聞」通じ「福音派諸教会の歩み」振り返る 2018年3月21日

 キリスト教書に携わる編集者を招き、社会やキリスト教界について率直な提言をしてもらう連続
企画「編集者がその本音を語る」の3回目が2月16日、「カフェ・エクレシア」(東京都台東区)で開かれた(日本クリスチャン・アカデミー関東活動センター主催、キリスト新聞社後援)。長年「クリスチャン新聞」の編集に携わった根田祥一氏=写真=が「編集者として福音派諸教会の歩みを実見して」と題して発題し、聞き手として郡山千里氏(世界キリスト教情報主宰)が応答した。

 根田氏は1980年代から現在に至るまでの「福音派」諸教会の動きを概観し、「福音派の中には、主流派への対抗意識が根強くあった。『リベラル』ではない、『社会派』ではないと、何かを否定する中でアイデンティティを規定するという傾向は、自分たちは正しいという自意識の表れであると同時に、キリスト教の歴史と伝統の中に確固として自らの位置を見出していないコンプレックスの表れでもあった」と論じた。

 また、聖書論をめぐる論争を経た「福音派」の変化として、「聖書信仰を堅持しつつ、かつての対抗的・排外的姿勢ではなく、他者との違いより共通項に目を向けようという模索を始めた」「『信仰による人間疎外』(工藤信夫著)の出版を機に、自らのあり方を自己批判できるように成熟してきた」と指摘した。

 参加者からは、「聖書信仰」をめぐる議論の行方を問う質問や、「トランプ大統領の支持層とされるアメリカの『福音派』について、日本のキリスト教メディアはもっと批評すべき」などの意見が出された。

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