東北学院のステンドグラス修復完成 〝光は神からのもの〟 2018年4月23日

 東北学院(松本宣郎理事長、仙台市青葉区)は、震災による影響で傷みが激しかった登録有形文化財のステンドグラス「昇天」(英国ヒートン・バトラー&パイン工房製)を修復し、土樋キャンパス内のラーハウザー記念東北学院礼拝堂に再設置した。

 光ステンド工房(横浜市港北区)による修復作業は2017年8月、東北学院大学研究ブランディング事業「東北における神学・人文学の研究拠点の整備事業」の一環として行われていた(本紙2月1日付既報)。

 2月27日には同礼拝堂で、市民や関係者が見守る中、ステンドグラス再設置作業を公開。光ステンド工房代表の平山健雄氏=写真右=が写真や動画を用い、修復の作業工程や、実際の破損や劣化箇所について解説した。

 3月2日には「ステンドグラス修復完了記念礼拝」が行われ、約140人が参加。野村信氏(同大学宗教部長)が「父なるみ神の右にのぼりて」と題して説教し、修復に関わった人々と先人への謝意を表した。続いて「修復を終えて、甦るひかり」と題し講演した平山氏は、パリでステンドグラス制作を学んだ経験から「光は神からのもの」だと体験したとし、「ステンドグラスはもともと修道士の神への奉仕の修行として始まった。神中心の精神を蘇らせようとしたヒートン・バトラー&パイン工房の名作が、日本に唯一、ここ仙台に建物と共に残っているのは奇跡に近い」と解説した。

 ステンドグラス「昇天」は1932年ごろの作品。夕日のエルサレムを背景に、昇天するキリストを11人の弟子が見上げる構図となっている。

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