WCC、板門店宣言に祝意 韓国NCCも「和解と平和の新たな歴史の始まり」と声明 2018年4月29日

 世界教会協議会(WCC)は4月27日、北朝鮮と韓国の板門店宣言を受けてこれに祝意を表す声明文を発表し、「平和条約で朝鮮半島の持続可能な平和のための働きが始まる」という見出しの記事を英文公式サイトに掲載した。また、韓国キリスト教教会協議会(NCCK)も同日、この宣言が「和解と平和の新たな歴史の始まり」であるとする声明文を発表した。

 「北朝鮮と韓国の指導者たちが、この(朝鮮)戦争を終わらせて朝鮮半島の非核化に向けて働くと公式に宣言したのを受けて、世界教会協議会(WCC)は、朝鮮民族の平和と和解を求めて長い間保たれてきたエキュメニカルな希望や夢を肯定するものとして、この瞬間を祝った」と、WCCはその記事で報じた。

 「世界教会協議会と世界中のエキュメニカル運動は、善意あるすべての人々に加わって、朝鮮半島の平和と和解のために増大しつつある動きに対して、今日の南北首脳会談によってなされた、この歴史的な貢献をお祝いする」とWCC総幹事のオラフ・フィクセ・トヴェイト牧師・博士は述べた。

 「今年のうちに休戦協定を平和条約に替えること – それによって朝鮮戦争を公式に終わらせること – を積極的に追求すると報道された両指導者による約束は、もし達成されれば、韓国キリスト教教会協議会、朝鮮キリスト教徒連盟、そして世界教会協議会によって長年にわたって推進されながらも政治的『現実主義者たち』によって長い間退けられてきた呼びかけを実現するものとなる。しかし平和は現実に可能なのだ」と、同総幹事は述べた。

 トヴェイト総幹事は、そのような平和条約への署名が「この地域の現在そして未来の世代のための、持続可能で確かな平和のための働きの、まだ終わりではなくとも、始まりにはなるだろう」と強調した。

 「この半島から核兵器を取り除くために北朝鮮と韓国の指導者たちが共に働くことに合意したことは、朝鮮半島だけでなく、全世界を非核化するための、WCCとその加盟教会、そしてその多くの協力者たちの現在進行中の取り組みを激励し強めるものにもなるだろう」と同総幹事は付け加えた。「どこであれ核兵器が存続し続けることは、あらゆるところの人々にとって、容認できない脅威である」

 トヴェイト総幹事は、新約聖書のマタイによる福音書5章9節「平和を実現する人々は、幸いである その人たちは神の子と呼ばれる」を引用しつつ、「私たちは、今日の出来事が築くのを助けた平和のための勢いを促し強めることに加わるよう、すべての政府とすべての人々に呼びかける」と述べた。

 一方、NCCKは、イ・ホンジュン総幹事(韓国語の漢字では「総務」と表記)とNCCK「和解と再統一委員会」委員長のラ・ヘクジブ牧師が4月27日付で署名した声明文の中で、「今日私たちは朝鮮半島の和解と平和の新たな歴史に向けてなされた一歩に、深く感動した。コリアの二人の指導者たちが軍事境界線(MDL)を超えることで始まったこの首脳会談は、すべての韓国・朝鮮人と世界の人々の心に深い感動を与えた」と述べた。

 「分離によって生み出された不条理と苦痛を認識しつつ、50年以上にわたってNCCKは、祈りを止めることなく、コリアの和解と平和のために働いてきた。したがって、NCCKは4月27日に板門店の平和の家で二人の韓国・朝鮮の指導者たちによって発表された歴史的な宣言を歓迎するとともに、私たちはこの宣言を最終的に成立させたこの二人の指導者たちに対し、深い敬意を示すものである」と、NCCKはこの声明文を続けて記した。

 「NCCKは、この宣言で合意された約束が、朝鮮半島の平和的共存・繁栄と再統一にとって大きな意義を持つものとして、これを尊重する」と、この声明文には述べられている。その上でNCCKは、同宣言について、

1.「今年の終わりまでに休戦協定を平和条約に替え、完全な非核化を通じてこの半島に長く永続し安定した平和を築くという合意を強力に支持する」

2.「非武装地帯を『平和地帯』に変え、西海に平和地帯を確立するという合意を強力に支持する」「すべての敵対的な軍事行動を止めるという約束も支持する」

3.「共同連絡事務所を設置し、離散家族の再会行事を再開するという決定にみられるように、再統一の過程において民間人の参加を確実にするという合意を、強力に支持する」

としている。

 さらに、「NCCKは、70年の分離と対立の終わりを確実にし、それらの代わりに朝鮮半島に永続的な平和をもたらすために、これらの合意事項が完全に実施されるよう望む。さらに、私たちは来月の朝米首脳会談を通じて、この半島に恒久平和がもたらされることを望むとともに、すべての国々や市民社会、そして教会が積極的に協力してくださるよう求める」と同声明文は締めくくられている。

海外一覧ページへ

海外の最新記事一覧

TO TOP