児童性的虐待スキャンダル受け チリの34司教が辞意 2018年5月29日

 チリ・カトリック教会の司教34人が5月18日、同国でのカトリック聖職者らによる児童性的虐待スキャンダルを受けて辞任する意向を明らかにした。

 チリの聖職者による児童性的虐待の告発を受け、教皇フランシスコは同国の司教らをバチカン(ローマ教皇庁)に招集、3日間の集中的な協議を行った。

 これら司教が発表した声明によると、辞意を示したのは現役の司教31人と引退司教3人。1国の司教全員の同時辞任はカトリック教会の歴史で前例がないとみられている。バチカンの報道官は教皇が今回の一斉辞任を認めたのかの事実確認は避けた。

 教皇は17日、チリの司教らへの短い声明文の中で「正義を取り戻す」ために同国のカトリック教会への「改革」を約束したことを発表した。

 だが、米メディア「CNN」によると、チリのテレビ局「T13」が18日に暴露した、協議の最初にチリの司教らに手渡された10ページの極秘文書の中では教皇はさらに踏み込んだ言及をしている。

 同文書は、「犯罪」と「未成年者に対するつらく恥ずべき性的虐待、権力乱用、聖職者らの善悪の観念」について喚起。さらに、一定の司教を解任する措置は必要ではあるが「不十分」であるとし、チリのカトリック教会の「エリート主義者と権威主義者」がこうした性的虐待を許容した「根源」を調査するよう要請している。

 チリ中部の都市ランカグアの司教事務所は22日、性的虐待に関与した聖職者14人の資格を剥奪したと発表した。AFP通信が報じた。

 同事務所は「聖職者14人は教会内に限らず、一般社会でも犯罪に当たりかねない行為に及んだ」としている。(CJC)

海外一覧ページへ

TO TOP