韓国ソウルで徹夜祈祷会 〝共に立つ世界 朝鮮半島の平和を祈るために〟 2018年6月9日

 朝鮮半島の平和のために祈ろうと、ろうそくに明かりを灯した徹夜祈祷会が6月7日、韓国・ソウルで開かれ、ジュネーブにある世界教会協議会(WCC)、米国キリスト教会協議会(NCC)、さらに世界中の何百人もの人々がこれに加わった。

 ソウルの下町では、韓国基督教長老会総会と韓国キリスト教教会協議会(NCCK)が、6月12日に予定されている朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)とアメリカ合衆国の首脳会談の成功のために、ろうそくに明かりを灯して祈祷礼拝を共に導いた。

 この礼拝はソウル市庁舎の近くで祈りと歌、朗読、そしてハン・ギアン牧師が語るメッセージで始まった。同牧師は、朝鮮の人たちが尊敬を込めた対話とお互いの安全保障の確証を通じて対立の分断に橋を架けようとする今、世界が彼らに続いていく必要があることを論じた。

 ギアン牧師は、他方を責めて非難することによって、そのような取り組みを阻止しようとしている人たちもいると説明するとともに、敵対的な脅しをやめて、互いの信頼を築くことによって平和を求めるよう、国の指導者たちを説得する必要性についてのメッセージを、勇気を持って伝えるよう、人々に促した。

 ソウルでの祈祷礼拝は、市庁舎から景福宮の近くにある米国大使館の前まで、ろうそくに明かりを灯して祈る行進を持って終了した。NCCKはその協力者たちに対し、米朝首脳会談の成果が成功するべく、連帯して祈り続けるよう求めた。

 同時に、スイスのジュネーブでは、WCCの職員や友人たちが、祈りの連帯をしようと正午にエキュメニカル・センターの礼拝室で集まり、朝鮮の姉妹兄弟たちとの連帯を表した。

 ジュネーブでは、統一された朝鮮を象徴しようと、平昌五輪で使われた旗を元に描かれたデザインが入った、祈りのカードが配られた

 米国では、NCCもまた同じ日にワシントンD.C.で祈りと省察のために人々を集めた。

 「今日、私たちは平和と外交のために集まっています」と、国家の立法に関するフレンド派委員会の現場幹事であるクリスティーン・アシュレイさんは語った。「韓国キリスト教教会協議会よ、この時代に朝鮮にいる私たちの友人たちが私たちにいま示している世界的なリーダーシップに、ありがとう」

 米合同メソジスト教会監督会議の広報部長であるメイドストーン・ムレンガ牧師・博士は、「今日、私たちは朝鮮半島の平和のためにたびたび祈りを捧げていますが、米合同メソジスト教会の私たちは、世界の他の地域と共に立ち、平和のために祈ります」と述べた。

 朝鮮の平和のための取り組みは何十年も前にさかのぼると、NCCのジム・ウィンクラー議長・総幹事は振り返った。「この国にある教会は、朝鮮や世界中にある教会と共に、この運動において積極的な存在となってきた」と同氏。「私たちは平和のために端的に祈り、そしてそれは理想主義的という人たちもいるが、私たちはまた高尚な次元において、平和のための提言を作り、会議を開き、政府と会合を行い、『相手』を悪魔化するのを拒む活動もしてきた」

(日本語下訳:行本尚史、英語原文と写真はWCC News、World stands together to pray for peace on Korean Peninsula)

(写真)ジュネーブにあるエキュメニカル・センターの礼拝室で、米朝首脳会談の成功と朝鮮半島の平和のために、ろうそくに明かりを灯して祈る礼拝。

©Ivans Kupds/WCC

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