韓国NCC、米朝首脳会談を歓迎 「新しい北東アジアの平和体制」に期待 2018年6月17日

 韓国キリスト教教会協議会(NCCK)は、6月12日にシンガポールで開かれた米朝首脳会談が「韓半島と北東アジアの平和の新しい時代を開く」として、これを歓迎する声明文を、同日、韓国語の公式サイトで発表した。

 同声明は「わたしたちは、韓半島の平和と北東アジアの平和の新しい地平を開く歴史的出発点に立っている」と明言(*韓国では朝鮮半島のことを韓半島と呼ぶ)。

 「本会は、韓半島の恒久的な平和と東北アジアの平和体制を構築するために、世界の教会と連帯して祈ってきた」というNCCKは、米朝首脳会談における合意を「歓迎」し、「この合意を成し遂げたキム・ジョンウン委員長とドナルド・トランプ大統領に敬意を表する」とし、「米朝首脳会談が実現されるまで、仲裁の努力を惜しまないムン・ジェイン大統領と政府当局者たちの苦労にも深く感謝します」とした。

 その上で、この合意を維持・発展させるために、米朝間の信頼が何よりも重要であると指摘。「不信を持って信頼を作っていくよりも、相互信頼に基づいて合意を履行していくべきだろう。これにより、米朝間の国交正常化に至ることを期待する」と述べた。

 NCCKはまた、米朝首脳会談を起点に、「今後、日朝の間の国交正常化だけでなく、周辺国間の協力と信頼が同時に構築されることを願う。もはや軍事力に依存した平和ではなく、相互の信頼と協力に基づく共同安保と共同の繁栄を果たしていく新しい北東アジアの平和体制に進むことを願う」と自らの望みを記した。

 さらに、米朝首脳会談が板門店宣言を再確認するとしたことは「非常に意味のある合意である」と評価。「板門店宣言の精神に基づいて、韓半島の平和を自主的に開いていくために、より幅広い民間交流が保障されなければならない。このため、国連をはじめとする国際社会の対北朝鮮制裁を解除して、人道的協力を拡大して行くことを望む」と述べた。

 また、「本会は、65年の間持続されてき朝鮮半島の戦争を終わらせるために速やかに終戦宣言をすることを強く要請する」と述べると共に、「さらに朝鮮半島の恒久的な平和体制の構築のために韓半島の平和条約を締結してください」と訴えた。

 その上で、「韓半島はいま冷戦と分断を克服し、新しい秩序を迎えている。韓国教会は新しい倫理と価値を要求する変化の状況を積極的かつ能動的に迎えることを望む。新たに迎える21世紀の平和秩序が歓迎され持続可能なものとなるように、韓国教会をはじめとする世界のすべての国の宗教者、市民社会が積極的に協力してくれるよう強く求める」と結んでいる。

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