【列島縦断 書店員日記】 番外編*大阪北部地震緊急レポート 上田玲子(大阪キリスト教書店) 2018年6月22日

 6月18日(月)午前7時58分――

 ゴゴゴゴ……と地鳴りの音がしたかと思うとドン!と突き上げる大きな縦揺れ、続いてさらに大きな横揺れ……大阪府下では観測史上初の震度6弱を記録することとなった大地震が、朝の関西の街を襲いました。

 わたしは震源地から約4kmのところにある自宅の自室(実質家族の物置部屋?)におり、とっさに机の下にもぐり込み、机を必死で押さえながら、揺れがおさまるのを待つことしかできませんでした。

 その間、本棚の中の本は棚板ごと浮いて飛び出し、ミニコンポや目覚まし時計などがぬいぐるみたちと共に舞い……やっと鳴り出したスマホの緊急地震速報のアラームと『地震です、地震です』のアナウンスに「今かーいっ!?」とツッコみながらの、長い長い約1分弱。生まれて初めての震度5強を経験しました。

 揺れがおさまって机から出てみると、「壊滅的」という言葉が何ともぴったりしそうな荒れ放題の光景が広がっており、なんと部屋のドアが閉じて塞がれてしまっていました! とにかく出口を確保しなければ……もう、すべてがガラクタに見えた瞬間でした。

 自室を出て他の部屋へ向かうと、家族は無事でしたがリビングでは扉つきの本棚が倒れかけており、本などはすべて飛び出して散らばっていました。キッチンの食器棚は、扉は開いていましたが小さな食器がいくつか落ちて割れた程度で、奇跡的にほぼ無傷でした。

 幸い、ガスも電気も水も使える状態。ガスは安全装置が作動していたので、復帰操作の後使えるようになりました。ただし水道から出てくる水は、浄水器のフィルターを替えてもすぐに使いものにならなくなり、洗濯すれば染まってしまうくらいの赤い濁り水……水分などの備蓄はもちろんしてありましたが、やはり「備える」ことの大切さを改めて痛感しました。

 職場の書店はどうなっているだろう……。社長に連絡すると「車で来ました。棚から本が落ちているので片付けます。(電車の)運転が再開になればお願いします」とのこと。

 ……が、鉄道網は完全にストップ。それでも自宅近くの踏切は、近くに電車がいないにもかかわらずいつまでも閉まったままで、すでに踏切の前に上下線とも長蛇の列をなしている車や人の列に向かって警官が「迂回してください!」と声を枯らして叫びながら交通整理をし続けていました。

 自宅の外に出てみると、建物の倒壊などの被害は見受けられませんでしたが、近所にある集合住宅のブロック塀全体が道路側に向かっておじぎをするように倒れかかっているところや、屋根にブルーシートをかける家も数件ありました。

 結局当日中は出勤できず、たびたび余震が続く中、親戚や友人たちと安否確認の連絡を取り合いつつ、家の中の復旧作業で精一杯の1日を過ごしました。

 そのころ、大阪キリスト教書店では……

 社長と、当日は休日予定だった従業員(共に大阪市内在住)で店内の復旧作業が行われていました。棚から飛び出して落ち、傷んでしまった本やグッズはもちろんあったものの、幸いにも大きな被害はなかったようです。復旧作業中の様子は当店のFacebookページでも公開され、たくさんの方が気に留めてくださり、お声かけやお祈りをいただきました。本当にありがとうございます。

 おかげさまで当日お昼以降から通常営業に戻ることができ、翌19日からは教会などへの営業・訪問も行いつつ、被害状況の確認とお声かけをさせていただいています。

 まだしばらくは余震の心配があります。この地震で亡くなられた方のご遺族の上に神の慰めを、また、被害がこれ以上広がらないように皆さまの安全と神の守りを祈ります。

「大阪キリスト教書店」Facebookページより

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