朝鮮のキリスト教指導者たち:和平プロセスで教会が担う不可欠な役割 2018年6月27日

 朝鮮のキリスト教指導者たちがカトリックに対し、世界教会協議会(WCC)と活動を共にして、朝鮮に平和と和解をもたらすのを助けるよう強く求めた。

 WCCの創立70周年を記念して教皇フランシスコがジュネーブにあるWCCの本部を訪問した際、WCCアジア地域の会長である張裳(チャン・サン)氏と、韓国キリスト教教会協議会(NCCK)の総幹事である李鴻政(イ・ホンジョン)氏が語っていた。

 WCCの独占インタビューで両者は、朝鮮の民族が「冷戦意識」を克服し朝鮮半島で平和の文化を促進するのを助ける上で不可欠な、教会の役割について話した。

 李氏は「冷戦文化が朝鮮半島の両側に深く埋め込まれてきたが、板門店宣言に基づけば、教会が対話と和解を促進する新たな機会はある」と述べた。

 韓国で最初の女性首相に任命された張氏(*訳者注:2002年7月、金大中政権下)は、自国のキリスト者たちが「朝鮮半島の平和と再統一のために70年近く祈ってきた」とし、以前は、「夢も本当の希望も」なかったが、「今や希望はわたしたちの目に見えるものとなっている」と述べた。

 北朝鮮に生まれて南へ逃れてきたキリスト者として、「北と南への道がわずかに開いてい」て、それが共に「この道を切り開く」機会をもたらしているのがわたしには見える」と張氏。

 両氏は北朝鮮の教会の代表者たちと共に、WCC中央委員会のため、1週間出席してきた。

 6月16日、ボセイ・エキュメニカル研究所での70周年記念祝典では、(北朝鮮と韓国)両国の代表者が手をつなぎ、非公式の民族歌であり600年の歴史を持つ民謡「アリラン」を一緒に歌った。

 張氏は「キリスト者として、わたしは神の摂理による支配を信じている」と語り、李氏と共に、過去30年間にわたって朝鮮半島にある教会に寄り添ってきたWCCの活動に謝意を表した。

 北への非公式な訪問の間、キリスト者が日曜日に教会で礼拝しているのを見たと張氏は語った。彼女の家族は故郷の村で「最初のキリスト教徒の家族」だったと話し、北朝鮮の政治情勢が変化すれば「そこに再び教会ができるだろう」というのが自らの「希望と信念」だと付け加えた。

 李氏もまた、「平和の仲介者としての役割」を担い続けるという、バチカンがWCCと共に担い得る重要な務めを強調。北朝鮮の政府が国際社会との関係を「正常化するという非常に明確な意思」を持っているので、「わたしが思うに、近いうちにバチカンは北朝鮮を訪問するだろう。彼らもまたバチカンとの関係を正常化できるように」と語った。

(写真:2018年6月21日、教皇フランシスコによるWCC訪問の際、教皇に面会する張裳氏)

©Albin Hillert/WCC

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