【聖書翻訳の最前線】 日本語の変化に対応 2018年6月11日

(四)日本語の変化に対応

 以前には、一般的でなかった言葉が、この三十年で多くの人が使うようになっています。そのような日本語の変化に対応しています。例えば、

①マタイ23章23

 この箇所は以下のように訳されてきました。

薄荷(はっか)、いのんど、茴香(ういきょう)の十分の一は献げるが、律法の中で最も重要な正義、慈悲、誠実はないがしろにしているからだ。
[新共同訳]

 いのんど、茴香を理解できる人は現代は少数です。そこで、

あなたがたは、ミント、ディル、クミンの十分の一は献げるが
 [聖書協会共同訳]

 としました。ディルもクミンも料理に使われるスパイスとして広く知られてきたためです。

 

(『聖書 聖書協会共同訳―特徴と実例』より)

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