「潜伏キリシタン」世界遺産に 髙見三明大司教がコメント 2018年7月11日

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)第42回世界遺産委員会は6月30日、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎、熊本両県)を世界遺産に登録すると決定した。登録されたのは、原城址(長崎県南島原市)、大浦天主堂(長崎市南山手町)=写真=など12カ所。江戸時代以降のキリスト教禁制下で信仰を守った「かくれキリシタン」の独特の文化を伝承する遺産群となっている。国内の文化遺産は昨年の「沖ノ島」に続き18件目。自然遺産と合わせると22件となる。

 今回の登録を受けてカトリック司教協議会会長の髙見三明大司教は、これらの遺産が有する歴史的背景や意義について解説した上で、「世界遺産と認められた教会はそのほんの一部ですが、キリシタンの繁栄と潜伏と復活の歴史を静かに証ししています。世界遺産と認められた教会だけではなく、他の教会を訪れるとき、それぞれの背後にある人々の歴史に思いを馳せ、こころの糧にしていただければ幸いです」とのコメントを発表。教会堂保全のための継続的な支援と、拝観の際のマナー順守についても協力を要請した。

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