「性とカトリック」テーマに映画上映会とトークショー 2018年8月1日

 カトリック青年によるインターネットラジオ番組「カトラジ!」とシグニス・ジャパン(カトリックメディア協議会、土屋至会長)の共催による映画『パーフェクト・レボリューション』の上映会が6月23日、カトリック麹町教会(聖イグナチオ教会、東京都千代田区)で行われた。

 同作は障がい者の性について積極的に情報発信をしてきた熊篠慶彦さんをモデルに、風俗嬢との一途な恋愛と葛藤を描いたもので、カトリック信者でもある松本准平さんが監督を務め、第42回カトリック映画賞で特別賞を受賞した。

 上映後には、「性とカトリック」をテーマにトークショーが行われ、松本監督のほか、晴佐久昌英神父(カトリック上野・浅草教会主任司祭)、「カトラジ!」スタッフのトオルさんとレナさんが登壇した。

 トオルさんが「(婚前交渉は)『聖書に書いてあるからダメ』というだけで、誰も理由を教えてくれなかった。思考停止しないで考え続けることが大事ではないか」と話すと、3年前にカトリック教会で受洗したというレナさんも、「罪悪感が募り、悩んだ時期がある。今も疑問は残っている」と打ち明けた。これまで手掛けた作品にも触れ、「ネガティブに捉えられがちな性について、作品を通してより本質的なことを伝えたい」と語る松本監督。

 晴佐久神父は「互いに最も弱い部分を共有し、受け入れ合うことで特別な関係になる。性は神から与えられた大事な贈り物なので、失敗をしながらでも、ごまかさずに正面から向き合うべき分野。律法主義的に解釈するのではなく、『神はすべての人を愛している』という究極の愛が最優先されるということだけは伝えておきたい」と強調した。

【参考】カトラジ第198回(2018年7月21日配信)上映会&トークショーを振り返る特別企画!

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