聖職者の性的虐待問題で米ペンシルベニア州検察当局が事実公表 2018年8月21日

 米ペンシルベニア州検察当局は8月14日、州内の6カトリック教区の内部資料を2年間調査した結果、1940年代から70年にわたり未成年者約1000人に性的虐待を加え、教団が組織的に隠そうとした事実が明らかになったと発表した。

 英紙『テレグラフ』は、「犯罪が起きた時期が古いため、聖職者2人だけが起訴された」と報道。問題の聖職者301人のうち約100人はすでに亡くなっており、その他も多くが引退したり行方が分からないという。

 これを受けてバチカン(ローマ教皇庁)のグレッグ・バーク報道官は8月16日、「遺憾の意」を表明。報道官は声明で「報告書に記載されている虐待は犯罪で、道徳的に非難に値する」と指摘。

 バーク報道官は同日、バチカンのニュースサイトを通じて発表した声明で、「教皇は弱者に対する性的虐待を断固非難する。加害者は犠牲者の尊厳と信仰心を踏みにじって裏切った」「報告書に記載されている虐待は犯罪で、道徳的に非難に値する」と言及した。

 米カトリック司教協議会(UCCCCB)は教皇庁に対し、早急に調査を実施するよう求めている。USSCCB会長のダニエル・ディナルド枢機卿は、「教会としての指導力に落ち度があった」と述べた。

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