【訃報】 高見敏弘さん(アジア学院名誉学院長) 2018年9月6日

 たかみ・としひろ 9月6日、心不全のため介護老人保健施設マロニエ苑で逝去。91歳。葬儀は8日、家族のみで執り行われた。同学院では12月にお別れの会を開く予定。

 1926年中華人民共和国東北地区(旧満州)生まれ。10歳で日本へ。アメリカ・ドーン大学、エール大学神学院、フラー神学大学大学院修了。神学博士・牧師として、1962~72年農村伝道神学校東南アジア科長、1973年学校法人アジア学院の創設に携わり、1973~1993年同学院理事長、1973~1989年同アジア農村指導者養成専門学校校長を務め、1993年より同学院名誉学院長。

【受賞歴】
1985年6月 G・デブリーズ、アメリカ合同教会よりアントワネット・ブラウン賞
1988年3月 高見敏弘、下野県民賞
1988年7月 アジア学院、国際交流の推進尽力により、外務大臣表賞
1994年6月 高見敏弘、吉川英治賞
1996年8月 高見敏弘、ラモン・マグサイサイ国際理解賞
1998年4月 栃木県経済同友会より、社会貢献活動特別賞
2001年9月 第13回毎日国際交流賞
2001年11月 アジア学院が行っていたネグロスでの地域総合振興事業が、国際協力フェスティバルで「プロジェクト・オブ・ザ・イヤー」に選ばれる
2006年10月 アジア太平洋フォーラム・淡路会議第5回井植記念「アジア太平洋文化賞」
2008年4月 日本エキュメニカル協会より、第14回功労賞
2009年2月 2008年度朝日社会福祉賞
2018年1月 那須塩原市社会福祉協議会より、第12回那須塩原市社会福祉功労賞

【学校法人アジア学院】
 創立1973年。2017年度までの延べ卒業生数1245名57カ国。2018年度は15カ国28人。1973年の創立以来アジア、アフリカ、太平洋諸国等の農村地域から、その土地に根を張り、その土地の人々と共に働く〝草の根〟農村指導者を学生として招き、栃木県那須塩原のキャンパスで、国籍、宗教、民族、習慣、価値観等の違いを認めつつ、公正で平和な社会実現のために、実践的な学びを行っている学校です。
 9カ月間の農村指導者養成の研修は、いのちを支える「たべもの」作りにこだわり、有機農業による自給自足を基本としています。学生たちは座学、ディスカッション、見学研修、グループ単位での農場運営を通して、自国のコミュニティの自立を導くリーダーシップを養います。

1973年 準学校法人アジア学院、東南アジア農村指導者養成所を栃木県西那須野町(現那須塩原市)に設立。
1978年 準学校法人アジア学院・アジア農村指導者養成専門学校となる。
1988年 栃木県馬頭町(現・那珂川町)との協力で育林事業開始
1989年 研究科設置。共同事業によりフィリピン・ネグロス島サンタリータ研修センター開設。
2011年 東日本大震災でほとんどの建物が被害を受ける。
2015年 震災復興事業完了

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