【伝道宣隊キョウカイジャー+α】 漫画・アニメで学ぶ多様性 キョウカイイエロー 2018年9月21日

 我が家の朝は連続テレビ小説『半分、青い。』の主題歌、「アイデア」と共に始まる。この歌が流れるとうちの子どもは必ずテレビ画面を見る。泣いていれば泣き止む。ネットで調べてみたら、他にも同じ反応を示す赤ちゃんが結構いて興味深かった。世間のお母さん方は神さまではなく、赤ちゃんを泣き止ませてくれる星野源さまを崇めているらしい。

 日中は、わたしが好きな海外アニメを見る。最近は親目線で見るようになったのだが、感心することも多い。例えば、わたしの子どもは日本においてはマイノリティで、日本のアニメではあまり目にしないように思うのだが、海外アニメではよく登場する。時に主人公として、主人公の友だちとして、当然のように画面にいる。また、意識して見てみるといろいろな番組にさまざまなマイノリティが登場している。それだけのことが、わたしにとっては無性に嬉しい。

 幼少期のわたしにさまざまな愛のカタチを教えてくれたのは、漫画雑誌『なかよし』だった。日本一有名な美少女戦士には、女性同士で愛し合い、支え合う戦士がいたし、カードを捕獲する小学生が主人公の漫画には同性同士の愛はもちろん、小学生と担任の先生といった年の離れた愛も描かれていた。私立探偵に守られる主人公が登場する漫画では、主人公は異性装をする男性から守られ、愛されていた。

 当時、読者だったわたしたちは皆、「同性愛」とか「ロリコン」「女装」といったレッテルを貼ることなく、純粋にそれらをさまざまなカタチの愛として受け止めていた。それは描き手である漫画家自身が誠実に作品と向き合い、登場人物一人ひとりの「愛」として描いていてくれたことも大きいだろう。幼いころの出会いは、その後の自己形成に大きく影響を与える。人は知らないものを恐れ、時に攻撃し、遠ざける。事前に漫画を通して出会い、知っていたわたしにとって、それらの「愛」は否定するものではなく、勝手に肯定するものでもなく、ただただ他の愛と同様に応援したいものとなっていた。

 現在放送中のアニメ『プリキュア』シリーズでは、女の子だってヒーローになれるということ、男の子だってドレスなど自分の好きな格好をしていいということ、自分の人生は自分のものということを伝えていた。子どもたちはいつか自分の生き方に悩んだ時、このアニメを思い出し、押し出されて、自分らしい生き方へ一歩踏み出せることだろう。

 人から愛されるコンテンツには、さまざまな背景を持つ人々を受け入れる度量がある。それは、聖書の中のイエス・キリストも同じだ。わたしは自分の子どもに限らず、すべての人に性別は気にせず、好きな色の、自分が素敵だと思う服を着てほしい。好きなおもちゃで遊び、好きな趣味を楽しんでほしい。そして、好きになった人を愛してほしい。たとえあなたがマイノリティであったとしても、イエス・キリストは社会によって弱くされたあなたと共にいる。

 わたしたちはキリストを通して人々と連帯し、互いの違いを認め合って、自分にない部分を互いに補いあって生きていくことこそが望まれているのだ。そんな神の国の実現のために、聖書だけでなく、時にアニメや漫画から、そして子どもの姿勢から学んでいきたいと思う。キョウカイイエロー、今日も育児に奮闘しつつ、さまざまなものから神さまからのメッセージを見つけたいと思います!

キョウカイイエロー
 
黄野美晴(きの・みはる) ノリがよく、歌やダンスが大好きなジャニヲタ系ミーハー牧師。実は男性アイドル好き の腐女子。聖書科教師も兼任。泣き虫 で浪費家。武器:ソーテール・シール ド(ウチワ型の盾)/必殺技:キュリ オス・ロゴス・フォース(ペンライト から光を発する)/弱点:イケメン。 熱しやすく冷めやすい。

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