『NTJルカ福音書』刊行記念し嶺重氏が講演 「経済格差の問題に特別の関心」 2018年9月20日

 『NTJ 新約聖書注解 ルカ福音書 1章~9章50節』の刊行を記念する講演会が9月17日、神戸市灘区の日本基督教団主恩教会で開催され、約100人が来場した。著者である嶺重淑(きよし)氏が講演した後、同教会牧師の山崎英穂(ひでお)氏が対談した。

 嶺重氏は「貧しい者への福音――ルカ福音書の中心的使信」と題する講演で、ルカ福音書の中心テーマを富者と貧者の関係性に見出し、この文書が全体として何を伝えようとしているのかについて説いた。福音書には「富める者」という言葉が16回出てくるが、その内11回がルカ福音書に出てくるという。このことから見ても「この福音書が経済格差の問題に特別の関心を払い、しかもそれを『救い』という点から捉えようとしていることが明らか」だと同氏。

 「今、貧しい者は神の働きによって豊かにされること。そして今富んでいる者は、貧しい者に経済的支援を行うことによって、この神の救いにあずかること。これをルカの中心的なメッセージと捉えることができる」

 対談で山崎氏は、本シリーズの刊行について「自分が若い時には英語やドイツ語の注解を辞書を引きながら読むしかなかった。その後、翻訳書が出てきたが、やはり隔靴掻痒(かっかそうよう)の感があった。そういう中で、ようやくわたしが待ち望んでいた注解書が出てきた」と期待を寄せた。

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