【伝道宣隊キョウカイジャー+α】 閉じこもるな! 表に出ろ! キョウカイブラック 2018年10月1日

 先日ある経済紙に、この星の教会の財政難を取り上げた記事が掲載されていた。「情けない」のひと言だぜ。客が来ない、金が入らないバンドは自己満。人が来ない礼拝、金がない教会も自己満かもしれないぜ。「教会は数じゃない、神の働きは数字では測れない」だと? 教会お得意の文学的言い訳もいいが、いつまでそんなこと言っているんだ?

 最近ふと気が付いた。この星の教会人どもは、「宣教」も「伝道」もハナから勘違いしてしまっている。そもそもなんで牧師が毎週、毎週、クリスチャンに福音を語っているんだ? しかも毎週固定した20、30人のレギュラーメンバーに同じような話を何度もしているんだ? それはそれで否定はしない。だがその20、30人に語る前にお前らは、教会の外でクリスチャンでない人々、20、30人に語ったか? 宗教は無理強いするものではない? チャンスがない? 時代の方法に合っていない? SNSで発信してる? 分かった、分かった……。でも、そのひと言がだせぇんだよ。

 先日、ある運送業者が教会へ荷物の配達に来てくれて「ここは〇〇ふくおん教会ですか!?」と聞いてきた。銀行に教会の所用で出かければ、「お待たせいたしました〇〇ふくおん教会さま~」と呼び出しコール。「福音」の読み方さえこの星には伝わっていない。この星の者たちが無知なんじゃないぜ。お前らが福音を届けてないだけだ。悪いが理由はただそれだけだ。教会の中だけでクリスチャンだけに福音を語っていればいい時代はとっくに終わったんだ。

 教会の表に出てみろ。どうだ? 何を語っていいか分からないだろう? お前らが普段教会で使っている言葉は駅前で、街中で意味を成すか? どこで何していいか分からないだろ? そもそもだ。お前らは教会で働くトレーニングは受けていても、人前に立つトレーニングをしていない。マイクの使い方、ステージパフォーマンス、プレゼン技術、人前に立つ者としての基本さえトレーニングしていない中で、他者に何を届けるって言うんだ?

 実は俺もそうだったさ。教会の中に閉じこもり、教会の中だけで星人たちの顔をうかがうだけで精いっぱい。間違いなく優しく福音を語るだけで精一杯だったさ。でも気が付いたんだ。これは宣教でも伝道でもない、ってな。だから楽器を手に取り、教会の外に出ただけだ。ロッカー牧師だなんて言われているが、そんなつもりでやっちゃいない。ただただこの星の奴らにリアルなキリストを伝えたい。それだけだ。

 そして福音を伝える者の資格は人前に立つトレーニングだけじゃない。痛みを持つ者、そして批判されることを覚悟している者だけが、十字架にかけられ命を捧げたキリストを語ることができるんだ。鳴らすのは楽器じゃない、お前という生き方、そしてその中にいるキリストを響かせるんだ。難しいことじゃない、ちょっと勇気がいるだけだ。お前の今日の予定はなんだ? 聖書研究の準備? 役員会資料の作成?? 俺は今から次のステージに出かけるんだ。それで忙しいんだ。

 ペーパーワークばっかしてんじゃねえよ。聖書注解書ばっか読んでんじゃねえよ。「キリスト新聞」もこの欄さえ読めばいい! ネットサーフィンばっかしてんじゃねえ。表に出ろよ。そして、福音を鳴らしてこい!

キョウカイブラック
 黒田ジョスィ(くろだ・じょすぃ) ロックバンド、カフェなどで教会の常識と敷居を打ち破り、福音を世界に響かせるはみ出し系ロッカー牧師。 キリストこそROCKだと信じてやまない、熱い魂(ハート)の持ち主。教会での働きは意外にも真面目!? 武器:罪人重低音ベース/必殺技:ジーザス・クライスト・ロッケンビーム/弱点:理屈

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