米ピッツバーグのユダヤ教会堂で銃乱射 死者11人 2018年11月11日

 米東部ペンシルベニア州ピッツバーグのユダヤ教会堂(シナゴーグ)で10月27日午前、自動小銃と拳銃を持った男が突然立ち入り、銃を乱射した。ロバート・バウアーズ容疑者(46)はグロック製の拳銃3丁と、半自動小銃「AR15」1丁を持ち、「生命の木」シナゴーグを襲った。いずれの銃も合法的に所持していたという。

 午前9時54分ごろに事件発生の通報があり、急行した警官たちが到着すると、シナゴーグから逃げようとしていた容疑者を発見した。容疑者は警官隊に発砲し、礼拝所の上の階に走った。特殊部隊の警官たちが被害者を捜索する間、容疑者の銃撃で警官2人が負傷した。さらに続く銃撃戦でバウアーズ容疑者は負傷し、拘束された。捜査当局は死者数が11人にのぼると発表した。他にも警官を含め6人がけが。容疑者は、殺人などの罪で訴
追された。人種や宗教差別に基づいた憎悪犯罪(ヘイトクライム)の可能性がある。

 容疑者は「ユダヤ人はみんな死ね」などと叫びながらシナゴーグにいた人たちを無差別に銃撃した。当時、シナゴーグには100人近くの信者が集まっていたとみられる。現場付近はユダヤ人が多く住む地域として知られ、事件があった時間帯は宗教行事の最中だった。

 事件をめぐり、ドナルド・トランプ大統領は「人種や宗教に基づいた憎しみをめぐり、アメリカでは非常に恐ろしいことが起きている」と非難したうえで、「何か対策をとらなければならない」と指摘した。ただ、記者団に銃規制強化の必要性について問われ、「銃規制とこの事件の関係はほとんどない。仮に教会の中にセキュリティーがあれば、これほどひどいことにはならなかっただろう」と答えた。

 米国では前週、民主党関係者などに爆発物とみられる不審物が送られる事件も起きており、トランプ大統領の敵対的、国家主義的な発言が過激主義者を勢いづけているとの声も出ている。(CJC)

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