藤原偉作氏没後20年 好善社が記念集会 2018年12月1日

 120年以上にわたり、ハンセン病患者へのキリスト教伝道と医療に従事してきた公益社団法人好善社(三吉信彦代表理事)は11月17日、同社元理事長藤原偉作氏(1928~98)の没後20年記念集会を日本基督教団新栄教会(東京都目黒区)で行った。関係者など約40人が集まった。

 藤原氏は1946年に好善社に入社、58年理事長に就任。ハンセン病療養所内教会堂建設事業や、国内の各療養所でのワークキャンプ(「全国学生社会人キリスト者ワークキャンプ」)の開催、タイ国の姉妹団体チャンタミット社設立支援などの活動に尽力した。好善社によるチャンタミット社への経済支援、人材育成は現在も継続されている。「全国学生社会人キリスト者ワークキャンプ」は、療養所の入所者と触れ合う機会や、ハンセン病への正しい知識を一般のキリスト者たちに得てもらうために藤原氏が1963年に開始したもの。98年の終了までに60回開催され、述べ1千人が参加した。

 「療養所の門をくぐって」と題するメッセージで代表理事の三吉氏は、藤原氏がワークキャンプの最終日に必ず語っていたという言葉「好善社は君たちを療養所の門まで連れてきたに過ぎない。これからどうするかは君たちの判断に委ねる」を紹介し、「多くのキャンパーは、この言葉に押され療養所の門をくぐった。わたしもそのひとりだが、療養所の門をくぐって分かったことは、受け取ることの方が多かったことだ」と語った。

 続いて棟居勇氏(同社前代表理事)、渡辺信夫氏(日本キリスト教会隠退牧師)、ユパー・ピナータ氏(タイ国チャンタミット社元事務局長)らが故人の思い出を語った。

 集会では、同社がこの日を記念して発行した、社員が故人との交流の思い出を記した冊子『藤原理事長と私』が配布された。藤原氏の記念集会は2008年の没後直後と10年記念集会に続いての3度目の開催。10年前に比べ療養所や療養所内教会の様子が大きく変化したことを受け、交流のあった人たちと、藤原氏のハンセン病事業への熱情や先進性への認識を新たにし、分かち合うことを目的に開催された。

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