教皇を金沢に招請 山野市長が右近の縁を紹介 2018年12月10日

 金沢市の山野之義市長は11月28日、バチカン(ローマ教皇庁)のパウロ6世ホールで教皇フランシスコに接見した。市長は、2016年に福者に認定された戦国大名、高山右近が加賀藩に保護されていた歴史を紹介し、親書を手渡して金沢へ来訪を呼び掛けた。地元紙『北国新聞』が現地から報じた。

 親書では、加賀藩祖・前田利家が豊臣秀吉のバテレン追放令後も信仰を捨てず、領地と財産を失った右近を重用したと紹介。26年間の金沢滞在中に右近は、合戦での活躍とともに、金沢城の修築や「惣構」の構築に携わったと説明した。金沢市が1985年に行った平和都市宣言も伝えた。

 山野市長は教皇に、右近と金沢の関わりや、右近が金沢の城下町整備に欠かせない存在だった点を紹介し、「金沢は福者に認定された高山右近ゆかりの地。ぜひ訪日いただき、その際には金沢にお立ち寄りください」と述べた。山野市長によると、教皇は右近と金沢との関わりに関する説明などを聞き、「神のご加護があらんことを」と応じ、十字架の飾り「ロザリオ」を山野市長に贈った。

 全国の首長でローマ教皇に接見したのは、2017年の長崎県大村市、18年の広島、長崎両県の知事、広島、長崎両市長に続き6人目。

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