日基教団西東京教区 2・11集会 「天皇代替わりで国民的な議論を」 2019年3月1日

 日本基督教団西東京教区社会部委員会(佐藤飛文委員長)主催の「信教の自由を守る日」集会が同教団西荻窪教会(東京都杉並区)で開催され、齊藤小百合氏(恵泉女学園大学教授)が「キリスト者として考える天皇の代替わりとその問題点」と題して講演した。65人が参加した。

 同氏はまず象徴天皇制の基本的な枠組みとして「その地位は『主権の存する日本国民の総意』に基づいているため、国民が形を変えることが可能であるはず」と説明。また、明治憲法時には憲法による改正ができなかった皇室典範は、日本国憲法下では改正ができるはずであることを説明した上で、それにもかかわらず今回の代替わりを「特例法」として処理したことを指摘。今年5月に予定されている天皇の代替わりが「日本国民統合の象徴」として国民の総意の下で行われるのではなく、「万世一系の皇祖神からの世襲」として行われることを危惧し、これが「私的行為」ではなく国費を使った「国事行為」として行われる点が問題であるとした。

 さらに政治的保守層による憲法改正草案、天皇制の政治利用などにも触れた上で、それらの土壌となる「内なる天皇制」が国民の中に存在するとし、立憲主義が「個人の尊重を究極の価値としている」という理解がされてきたのかという点について疑問を呈した。そして「主権者である私たちがどのような天皇制を望むのか、望まないのか、国民的な議論をすべき」と結んだ。

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