『聖書協会共同訳』発行記念 スコポス理論の提唱者が来日講演 2019年3月11日

 昨年12月に刊行された『聖書 聖書協会共同訳』(日本聖書協会)の発行を記念する講演会が2月22日、日本基督教団銀座教会(東京都中央区)で行われ、200人以上の関係者らが参加した。礼拝で使うことを主な目的とする聖書として、「スコポス理論」を採用して翻訳された『聖書協会共同訳』。聖書協会世界連盟の聖書翻訳コンサルタントを務め、オランダの共同訳聖書翻訳にも携わった同理論の提唱者であるローレンス・デ・ヴリース氏(アムステルダム自由大学聖書翻訳学教授)が招かれ講演した。

 同氏は、オランダでの共同訳聖書がどのような翻訳過程を経たかについて紹介し、同じ理論を元に生まれた『聖書協会共同訳』は、「オランダ語訳聖書の妹」だとたとえた。応答者として登壇した旧約の編集委員である月本昭男氏(上智大学神学部特任教授)は、「かねてより旧約聖書はユダヤ教やキリスト教の専有物に留めず、最も良質な人類の古典として読まれるべきと考えてきた。オランダで50%を占める無宗教者にも親しんでもらえるよう、文学作品として読める聖書が一般の出版社から刊行されたことは、将来における日本の聖書翻訳事業にも大きな示唆を与えてくれる」と述べ、新約の編集委員である住谷眞氏(日本キリスト教会茅ヶ崎東教会牧師)は新翻訳で評価できる改善点と残された課題などを具体的に指摘した。

 講演会終了後には、同会場で奉献式が行われ、日本聖書協会理事長の大宮溥氏が「神の真実と人間の信仰」と題してメッセージを語ったほか、カトリック東京教区大司教の菊地功氏、日本聖公会管区事務所総主事の矢萩新一氏が祝辞を述べた。

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