教会名に西(西洋)でなく中(中国)を、と三自愛国運動委の徐暁鴻会長 2019年3月26日

 北京の人民大会堂で3月3日、全国政治協商会議第13期第2回会議が習近平国家主席らが出席し開幕した。全国の政協委員2100人余りが出席する中、中国基督教三自愛国運動委員会会長の徐暁鴻(シュウ・シャオホン)氏が11日、中国の教会は名前に西(西洋)ではなく、中(中国)をつけなければならないと会議の中で求めた。中国における信教の自由迫害と人権に関する雑誌『ビターウインター』(日本語版)が報じた。

 さらに徐氏は、海外の宗教の象徴を取り外さなければならないと告げ、中国の社会の安定に影響を与えるため、さらには政権を転覆させるためにキリスト教を利用しているとして、反中国の欧米諸国の勢力を批判した。『ビターウインター』は、複数の省の三自教会牧師から、省全体を対象とした政府公認の牧師向けの研修に関する内部資料を得た。北東部の遼寧省当局が主催した研修では、資料に「キリスト教の「中国化」の七つの特徴」が掲載されている。

 当局は「国内および国外の反対勢力は宗教の信仰者と庶民を党と政府に敵対する勢力に変えようとしていること」、そして「この行為は大きな政治紛争であること」を断言している。また、当局は海外の勢力は様々な手法を用いて「家庭教会」を支援、さらに「米国は源、韓国は先陣、香港は前進拠点」であると主張している。当局は、欧米諸国がキリスト教を用いて中国に侵入し「複数政党制」を作ろうとしているとも指摘した。

 さらに、この研修資料によると、当局はインターネット上の宗教活動が海外勢力の侵入の主な経路であり、この活動を制御するために対策を講じなければならないと考えているようだ。当局はとりわけ脱欧米化のためには、「中国国内のキリスト教徒は欧米の神学理論の束縛から脱却し、中国文化の伝統に従わなければならないと強調している。

 研修を受けた牧師によると、研修には中国の歴史、社会経済学、教会の経営、聖書と儒教の教えを組み合わせる方法を含む、「中国化」と「非宗教化」に関する内容が多く組み込まれていた。黒竜江省の省都ハルビン市 にある「橄欖山(オリーブ山)神学校」で行われた研修に参加した牧師は、政府が儒教の寺院、殉教者記念庭園および歴史博物館を訪問する手はずを整え、また月に一度は「紅い映画」(愛国的な映画)を見るよう参加者に求めたと報告している。

 この牧師は「説教を行う際、多くのプレッシャーがかかる。適切な内容を話さなければ、国家安全局職員に『反政府』だと言われてしまう。またすべての説教の議題を宗教局に提出し、確認してもらう必要がある。承認されなければ、説教を信者に向けて話すことはできない。その上、政府の求めにより中国の文化を説教に盛り込まなければならない。説教の内容が国の条件を満たしていない場合、厳しい罰が科される。どこの教会でも牧師として仕えることができないように、牧師の資格を永久に剥奪される可能性もある」と話す。(CJC)

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