「神聖なものを汚す」とポーランドで神父らが「ハリポタ」書籍など焼却 2019年4月15日

 AFP通信によると、ポーランド北部グダニスクで3月31日、カトリック教会の神父らが英作家J・K・ローリング氏の人気児童小説『ハリー・ポッター』シリーズの書籍などを「神聖なものを汚す」として焼却し、論議を呼んでいる。

 カトリック系団体「天国からのSMS」のフェイスブックページに掲載された写真には、神父らが祈りの言葉を唱え、教会の前にある野外のかまどで本などを燃やす様子が写っている。吸血鬼が登場する人気ロマンス小説『トワイライト』シリーズや、『ハローキティ』が描かれた傘、ヒンズー教の小立像なども焼却された。

 焼却が行われたグダニスク教区のヤン・クハルスキ神父は4月1日、焼却は春の清掃活動の一環として行ったもので、神父らが秩序を正すために持ち寄った「オカルトや魔術に関連するもの」を処分したと述べた。グダニスク教区の公式ウェブサイトによると、クハルスキ神父は悪魔払いの祈祷師(エクソシスト)の肩書きを持っている。

 「天国からのSMS」が拠点を置くコシャリンコウォブジェク教区の広報担当ボイチェフ・パルフィアノビッチ神父は、ポーランド通信(PAP)に対し、「オカルトや魔術が精神にもたらす真の危険から注意がそらされる恐れがある」としてグダニスク教区の書籍焼却は「不適切」だと述べた。(CJC)

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