香港「雨傘運動」の活動家9人に有罪判決 2019年4月16日

 香港の選挙制度の民主化を求めた2014年の大規模デモ「雨傘運動」関連で起訴されていた民主派の活動家リーダーら9人の裁判で4月8日、全員に有罪判決が言い渡された。AFP通信は、中国が強硬姿勢を強める香港で、政治的自由の縮小が懸念される判決と報じた。

 9人は英植民地時代の法律に基づき公的不法妨害などの罪に問われ、全員少なくとも一つの罪状に問われている。9人のうち特に著名なのは、香港中文大学社会学元教授の陳健民氏(59)、香港大学准教授の戴耀廷氏(ベニー・タイ=54)、キリスト教バプテスト派牧師の朱耀明氏の3人。香港の政治改革を求めた2013年の抗議運動「オキュパイ・セントラル」(中環を占拠せよ)の共同発起人で、1年後に学生が主導した「雨傘運動」にも参加した。

 裁判官は、香港の主要交差点を数週間にわたり占拠した2014年の雨傘運動を、香港基本法が定める言論の自由の枠外にあるとの判断を下し、「妨害行為の不当性は深刻で、そのようなデモを行う権利は守られるべきではない」「雨傘運動は法律で保障される範ちゅう外だ」と述べた。量刑の言い渡しがいつ行われるかは明らかにされなかった。(CJC)

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