北アイルランド暴動 女性記者撃たれ死亡 2019年5月1日

 英領北アイルランド第2の都市ロンドンデリーで4月18日夜、暴動が発生し、女性記者ライラ・マッキーさん(29)が撃たれて死亡した。北アイルランド警察の発表によると、同市クレガン地区で起きた「画策された暴力沙汰の最中に殺害された」。暴動は、イースター(復活祭)を週末に控える中で起きた。北アイルランドのイースターは、アイルランド独立につながった1916年の「イースター蜂起」をカトリック系住民(共和派)が祝うと共に、英国の統治に抗議する日。

 現場は住宅街で、「銃を持った男1人が何発か発砲し、マッキーさんが負傷した」という。警察は「テロ事件として」捜査していることを明らかにした。マッキーさんは北アイルランド紛争についての著書を執筆中だった。事件前、暴動の写真1枚をインターネット上に公開し、ロンドンデリーの別の呼称であるデリーを使って「今夜のデリー。まるっきりの狂気」と投稿していた。

 共和派政党「シーラ」は、「共和派の有志」が警察から「人々を守ろう」としていたところ、発砲が起きてマッキーさんが「誤って」撃たれたと主張。警察が「イースター蜂起の式典に先立ち、共和派を攻撃するため」クレガンに出動したとして、「このような侵攻に対する必然的な反応は、クレガンの若者らによる抵抗だ」と述べた。

 カトリック系の民族主義政党「シン・フェイン党」のミシェル・オニール副党首は、過激派の犯行だと事件を非難、「社会と和平プロセス、聖金曜日の合意への攻撃だ」と述べて、冷静になるよう人々に呼び掛けた。

 「聖金曜日の合意」は、30年に及んだ北アイルランド紛争の終結へ向けて1998年に結ばれた包括和平合意。合意に至った日がイースター前々日の祝日「聖金曜日」だった。(CJC)

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