「協力の平和文化への転換を」 スティーブン・リーパー氏が講演 2019年6月1日

 平和活動家のスティーブン・リーパー氏(広島平和文化センター前理事長)が5月17日から19日の3日間、東京の三つの団体で講演を行った。

 17日は草の根ネット麦の会・NTT技術社責務ゼミナール主催の「スティーブン・リーパーさん『ヒバクシャ国際署名』連続キャンペーン」第1回「ヒバクシャ国際署名を知っていますか?」に登壇。同氏は日本が世界で唯一の戦争被爆国でありながら核兵器禁止条約に参加していないことについて提起し、その要因を市民レベルでの問題意識の欠如にあると指摘。「反核運動団体の中ですら競争意識がある」とした上で、それらの団体を連帯させ、大規模な核兵器廃絶キャンペーンを行う計画があることを明かした。

 18日は学生キリスト教友愛会(SCF、東京都杉並区)主催の「スティーブン・リーパーさんと平和を語ろう」に参加、青年とトークディスカッションを行った=写真。青年から「リーパーさんにとって平和とは何か?」との問いが出ると、「平和とは社会的健康であり、人間の体が細胞の隅々まで栄養が行き渡るのと同じことが地球規模で起こること」と答えた。さらに「戦争文化とは競争の文化であり、そこから協力の平和文化に転換していかないと人類に未来はない」と語った。

 19日は日本基督教団代田教会(東京都世田谷区)で「ICANかICAN’Tか日本人が決める――核兵器禁止・廃絶ができるか、できないか、それは日本人が決める」(同教会主催)に登壇。日本は絶対的存在としての被爆者がいることなどから、核兵器廃絶運動のリーダーになれると述べた。また、キリスト者に対しては「イエス・キリストがこの世に来た意味とは何か。それは競争しなくてもよいということ。正義よりも平和と愛が大事だということ。そして死が終わりではないということ。大事なのは今自分がしていること、そして神様との関係である」と語った。

 また、キリスト教界がすべきこととして「今まで通りの平和運動では平和の負けになる。すべてのキリスト教会、さらに他宗教とも連帯して、誰も見たことのない大きな平和運動を作る必要がある」と述べた。

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