【列島縦断 書店員日記】 移転オープン!「橋渡し」の役割を 上田 玲子 2019年7月21日

 前回の本欄執筆から約2カ月。大阪キリスト教書店は7月1日より、大阪市北区茶屋町にある日本聖公会大阪聖パウロ教会の1階へ移転しました! 北区曽根崎新地にあった旧店舗も、駅からは近かったのですがその分いろいろとコストが高く、駅から店舗までのルートも階段しかなかったため「足を悪くしたのでもうお店に行けない……」とのお客様の声が増えてきたこともあり、どこか良い場所へ移転できないかと検討し始めたのは数年前。候補地を探す中で「この場所が書店になればいいなぁ……」という社長の願いと、「この場所を活用して、教会を活性化したい」との教会の願いが合致! それから1年ほどかけて何度も教会と話し合いを重ねてきました。

 その後、出版社や取次会社の方々、さらには堺市のキリスト教書店「びぶろすの森」様にもお手伝いいただいての移転作業を経て、なんとか無事に開店の日を迎えることができました。

 新店舗の最寄り駅は阪急梅田駅、茶屋町改札口をご利用いただくのが最短ルートです。地下鉄などをご利用の場合は地下から地上へのエレベーター・エスカレーターが随所にあり、店舗は教会ビル1階なので「ここなら来やすい!」と仰ってくださる旧店舗からの常連のお客様がとても多くて、驚きました。そして道路に面した壁面は、外から店内の様子がよく見えるガラス張り! どなたでも気軽に来ていただけるような雰囲気を出せたらと思います。店舗周辺は人通りも多く、通勤ルートは居酒屋やカフェがいっぱい! なので、帰りの誘惑にいかに打ち勝つかが今のところ最大の課題です。

 ただ、店舗面積は旧店舗の半分に満たず、書棚の設置数も予定より減ってしまったため、まだ店内に並べきれていないものがたくさんあり、どうしたらいいか悩んでいます。「店内に入らなかった本は捨てたの!?」とお客様から心配されますが、ご安心ください。倉庫兼事務室を教会ビルの4階にお借りし、そこにあります。……が、まだ箱からさえ出せていないものも多く、しかもそこへの移動手段は階段のみ。毎日いい運動ができています(笑)!

 私が入社してから間もなく10年が経とうというのに今まで一度も叶えられなかったことがありました。それは「従業員みんなと書店の前で写真を撮ること」! そんなささやかな私の願いを、移転オープン当日に叶えてくださった方がいらっしゃいました。

 その方曰く……「先日出席したペンテコステ・ヴィジル(ここ10年ほど、大阪でペンテコステ前夕に行われている合同礼拝)の時、聖公会は『ブリッジ・チャーチ(橋渡しの教会)』だと紹介されていました。聖公会の教会の中に入ったこの書店も、これからいろんな『橋渡し』になれるといいですね!」

 このたび作成した店舗移転のチラシ・はがきの背景は虹色。聖書に出てくる「ノアのはこぶね」のお話の中で、神さまが私たちとの間に架けてくださった、橋渡しの約束のしるしの色です。ここ茶屋町の中心から、キリスト教書・グッズとお客様、カトリックとプロテスタント、クリスチャンとノンクリスチャン、神さまと私たち……いろんな「橋渡し」の役割を、微力ながらも担うことができれば嬉しいです。

 書棚も旧店舗から引き継ぎ、営業時間も変わらず、従業員ももちろん変わらず……でも新しくなった大阪キリスト教書店を、これからもどうぞよろしくお願い致します。
 現場からは、以上です!(うえだ・れいこ)

連載一覧ページへ

連載の最新記事一覧

TO TOP