聖霊刷新協議会 教団議長招き「2030年問題」で研修 2019年8月1日

 第6回日本基督教団聖霊刷新協議会教職研修会(同協議会主催)が7月15~16日、日本基督教団高砂教会研修センター(兵庫県高砂市)で開催された。「教団の急激な衰退にどう対処するか!?――教団2030年問題を控えて」との主題で、日本基督教団が2030年には約半分の教会が成り立たなくなってしまう可能性に対し、どのように危機を乗り越えることができるかについて、3人の講師によって語られた。

 冒頭、石橋秀雄氏(日本基督教団総会議長、越谷教会牧師)は、「2030年問題への教団の取り組みと教団の将来」と題する講演で、教団は「嵐に翻弄される舟。沈んでも仕方がない危機の中で聖霊なる神に導かれ、主の憐れみの中で教団が教会として整えられていく歴史を歩む。数々の危機を克服して主の御体なる教会を建て続けた教団の歴史の中に、2030年問題を克服する力が示されていると確信する」と述べ、教団史を振り返りつつ、教団伝道推進基本方針と機構改定への取り組みを紹介した。

 次いで、手束正昭氏(聖霊刷新協議会顧問、高砂教会牧師)は、「何故、かくも日本キリスト教団は衰退の一途を辿っているのか」と題し、聖霊刷新(カリスマ)運動に対する批判や排除こそが、日本基督教団における伝道衰退の原因であると述べた。特に、日本人クリスチャンの中に根付く伝統固執主義とヒューマニズムこそが、聖霊の働きによって推し進められる伝道の働きを阻んでいると、高砂教会での働きを踏まえて講演した。

 最後に登壇した齋藤篤氏(深沢教会牧師)は、「危機は最高の希望」と題し、日本基督教団における2030年問題とは何かについて、一般で叫ばれている2030年問題と比較しながら、日本における人口動態と教団信徒の数的データを分析した。その上で、「危機と言われている時こそ聖霊の力と導きを私たちが心から感じ取る回復への序章であり、それは主が与える希望である。この希望を私たちがどれだけ教会共同体の信仰とすることができるか」と提言した。

 2日間にわたる研修会は、参加した約60人による感謝祈祷会で終了した。

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