ワールド・ビジョンの変革「chosen」 10月6日より本格始動 2019年9月24日

 キリスト教精神に基づく国際NGO「ワールド・ビジョン」の変革が注目を集めている。1950年、米国で設立された同団体は、緊急人道支援、開発援助、政策提言を行う。日本では「チャイルド・スポンサー:1日あたり150円で子どもたちに希望を」の標語で知られ、貧困対策、教育支援などで知られる。

 では何が変わったのか。今までは、スポンサーが子どもを選んでいた。しかし、これからは子どもがスポンサーを選ぶのだ。例えば、米国クリスチャニティ・トゥデイ紙は、グアテマラの子どもがアメリカのスポンサーを選ぶ様子を報じている。同紙によれば、9月中にグアテマラの地方在住の約1千人の子どもが、インディアナ州南部のメガチャーチからスポンサーを選んだ。ワールド・ビジョンが「chosen:選ばれた」と呼称する、この転換は支援を受ける子どもの健全な生活へつながると、いう。選ばれるのを何年も待っている子どもを解消する。いま「選択」は支援者ではなく、支援を受ける子どもに委ねられた。

 米国での試験的運用のち、同団体サイトでは10月6日より本格的に「chosen」を開始する。手順は4段階で、まず登録と写真の送付、次に子どもによる選択、その次に月額支援のプールによる活動報告の受け取り、最後に子どもから手紙などで「選択」の理由を授受し、コミュニケ―ションの開始となる。

 ワールド・ビジョンは諸教会などと協力して年度内に、ケニア、マラウイ、グアテマラ、ホンジュラス、エクアドル、バングラデシュ、ウガンダ、ザンビアで「chosen」イベントを開催予定。

 ワールド・ビジョン・ジャパンのHPによれば、現在、日本で約5万人が、慈善活動として「チャイルド・スポンサーシップ」に参加し、保健衛生、栄養、水衛生、教育、生計向上を通じて、国境を越えて子どもに関わっている。支援者と被支援者の関係構造を抜本的に見直したワールド・ビジョンの新たな姿勢と取り組みは、多くの支援者に「選ばれた」ものとなる日も近いだろう。

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