仙台キリスト教連合 合同祈祷集会で天皇の「神格化」危惧 2019年9月24日

 宮城県仙台圏内の教会による超教派ネットワーク「仙台キリスト教連合」(世話人・阿部頌栄=日本ナザレン教団仙台富沢教会牧師)は8月11日、「平和を求めるキリスト者合同祈祷集会」をカトリック元寺小路教会(仙台市青葉区)で開催し、約60人が参加した。この集会は同連合が毎年8月15日の直前にあたる日曜日に催しているもので、昨年に引き続き、来る「大嘗祭」を前に「『天皇代替わり』に信仰者がどのように向き合うか」をテーマとして掲げた。

 昨年、講演する予定だったものの入院して欠席となった布田秀治氏(日本基督教団いずみ愛泉教会牧師)=写真=が、改めて講師を務めた。「出エジプト・天皇制」と題して講演した布田氏は、大嘗祭の問題は「人間が神となること」にあると指摘。「人間徳仁が現人神となる儀式」が大嘗祭であり、「これは明らかに宗教行事。巨額の税金がそのために使われることも問題だが(前回は81億円)、それ以前に人間は絶対に神になることはできない」と訴えた。

 「人間は〈象徴〉にはなり得ない事実がはっきりと表れたのが、肉体面・健康面の限界による今回の代替わり。そもそも天皇自身に人権が保障されていない。戸籍もなければ名字もない。信教・思想の自由はもちろん、職業選択の自由も参政権もない。では、なぜ天皇をまつり上げるのかというと、政治利用するため。天皇による支配の交代が〈祝い事〉とされ、祝意が強制される。その陰で辺野古新基地建設が強行され、戦闘機をはじめとする米国製武器の〝爆買い〟がなされ、大嘗祭が終わればオリンピック、万博……と続けられていく。気がついたら、憲法が変えられ、国は戦争のまっただ中ということにもなりかねない」と警鐘を鳴らした。また、「十戒は、エジプトの奴隷状態からの解放がその前提にある。今こそ、人間一人ひとりを大切にし、解放してくださる神の前に立ち帰ることが必要である」と語った。

 質疑応答では、「人間が神となることの問題点を、信仰者以外の人々にはどう伝えていけばよいか」といった声も聞かれた。

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