【広告・イベント】中東音楽レクチャー・コンサート「シリア正教徒の音楽-古い伝統、新しい伝統-」関西公演10月31日/東京公演11月3日

【関西公演】

日時:2019年10月31日(木)18時開演(17時半開場)
場所:関西学院会館ベーツチャペル
(阪急今津線「甲東園駅」下車、徒歩12分またはバス5分。あるいは「仁川駅」下車、徒歩12分。できる限り公共の交通機関を利用してお越しください。)
参加費:無料

https://www.facebook.com/events/732022910593285/

【東京公演】

日時:2019年11月3日(日) 17時開演(16時30分開場)
場所:東京大学駒場キャンパス駒場コミュニケーション・プラザ北館2階音楽実習室
(井の頭線駒場東大前下車、東大口を出て正門からキャンパスに入り徒歩5分)
参加費:無料

https://park-ssl.itc.u-tokyo.ac.jp/UTCMES/topics/989.html

【申し込み】
飯野りさiino@u-sacred-heart.ac.jp まで

主催:JSPS科研費課題番号18H00626基盤研究(B)「中東少数派の音文化に関する研究-共有と非共有に着目して-」(研究代表者飯野りさ)
後援:関西学院宗教活動委員会

【シリア正教徒の音楽ー古い伝統、新しい伝統ー】
 シリア正教会は中東の東方キリスト教諸教会の一つで、歴史的には今日のトルコ南東部、シリア北東部、イラク北東部で発展してきた。イエスが話したとされるアラム語に近いシリア語を典礼語とし、4世紀の聖人・聖エフレムらによって作られたとされる聖歌の伝統で知られている。また、信徒のなかには、今日でもトゥーローヨー語(現代アラム語などともいう)というシリア語口語体を話す人々も多い。

 この古い聖歌の伝統をシリア正教徒たちは今日まで守り続けてきた一方で、20世紀には彼らの歌の世界に新しい流れが加わった。今回紹介するもう一つの新しい伝統「世俗歌謡」である。中東を故郷とする彼らであるが、今日、その過半数が中東域外で暮らし、ディアスポラ(民族離散)状態となっている。この状態は20世紀初頭のトルコ東部・南東部で起きた大虐殺事件(1915年)以降、20世紀後半にさらに進み、シリア内戦やイラクの政治的混迷をうけ今も続く。今回は、異郷の地で暮らす音楽家たちが、聖歌の古い伝統だけでなく新しい伝統も交えて、彼らの音楽の今を紹介する。

【出演者】

フェラース・シャレスターン(カーヌーン)【写真右】
若手演奏家を代表するカーヌーン奏者。1982年にシリア・アラブ共和国北東部の都市ハサカでシリア正教徒の両親のもとに生まれた。ダマスカスの国立高等音楽院卒業後、レバノンを代表する歌手ファイルーズやカタール・シンフォニー・オーケストラ等と協演、中東、ヨーロッパを中心に世界各地で演奏活動を続けている。現在、スウェーデン在住。

マリアム・アルシャーマーニー(歌) 【写真中央】
イラクのモスル近郊で生まれる、幼少期から聖歌に親しみ、歌の伝統を学ぶ。2000年にスウェーデンに移住、弁護士。父が司祭を務める教会で聖歌隊の指導を行うとともに、その歌唱力を生かしシリア正教徒コミュニティーでコンサート活動を続けている。

ミーラード・バーヒー(ウード) 【写真左】
ウード奏者。シリア北東部出身、教会で聖歌に親しみ、聖歌隊の伴奏なども務めた。ダマスカスの国立高等音楽院卒業後、様々な音楽活動に参加。現在はスウェーデン在住。

ジョルジュ・オーロー(打楽器)
打楽器奏者。シリア北東部のカーミシュリーで育つ。ダマスカスの国立高等音楽院卒。演奏活動の一方、現在はカタール音楽院で指導にも従事。

飯野りさ(解説)
日本学術振興会海外特別研究員、聖心女子大学特別研究員。専門は中東音文化研究。著書『アラブ古典音楽の旋法体系』(2017年、スタイルノート)が、第35回東洋音楽学会田邊尚雄賞受賞

【中東音楽レクチャー・コンサート・シリーズについて】
このレクチャー・コンサートは、日本学術振興会科学研究費基盤研究(B)「中東少数派の音文化に関する研究-共有と非共有に着目して-」の研究活動の一環として行われます。第二回目であるこのコンサートでは、中東少数派の一つであるシリア正教徒の音楽の世界を紹介します。

【関連図書のご案内】
三代川寛子編『東方キリスト教諸教会:研究案内と基礎データ』(2017年、明石書店)。
シリア正教徒の音楽ー古い伝統、新しい伝統ー水野信男・堀内正樹編『中東の音楽文化:うまれかわる伝統』(2016年、スタイルノート)。

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