功労者に山内、鳥羽、長沢の3氏 日本キリスト教文化協会が顕彰 2019年10月24日

 日本キリスト教文化協会(近藤勝彦理事長)は2019年の「キリスト教功労者」に、山内一郎(関西学院大学名誉教授)、鳥羽季義(聖書翻訳家・宣教師)、長沢道子(社会福祉法人牧ノ原やまばと学園理事長)の3氏を選定し、10月21日、東京・銀座の教文館ウェンライトホールで顕彰式を行い、関係者など約80人が参加した。顕彰は今回で50回目。これまで⽇野原重明氏(第20回)や三浦光世・綾⼦夫妻(第30回)など、185⼈がキリスト教界に貢献した功労者として顕彰されてきた。

 同協会はそれぞれの顕彰理由として「キリスト教大学の果敢な形成努力と教育の実践、優れた研究業績」(山内氏)、「カリン語による聖書全巻の出版と、少数民族であるカリン族への伝道の働き」(鳥羽氏)、「キリスト教的社会奉仕の良きモデルとして、社会福祉の働きを成長させてきたこと」(長沢氏)を挙げた。

 受賞にあたり山内氏は「皆様の上に神様からの豊かな祝福がありますように。キリスト教、また教会の発展を心から願い、お祈り申し上げます」、鳥羽氏は「私たちウィクリフ聖書翻訳協会は日本では知られていない団体。この機会に私たちの働きを理解しお祈りしていただきたい」、長沢氏は「共に働いた長沢巌、全国の支援者の方、職員の方を代表して賞をいただきます。神様が私たちに志を与え、実現に至らせてくださったことを感謝します」と、それぞれに謝辞を述べた。

 山内一郎(やまうち・いちろう)=1935年愛知県名古屋市生まれ。関西学院大学院、米デューク大学大学院修了後、独エルランゲン大学神学部客員研究員として勤務。関西学院中学部宗教主事、関西学院大学神学部教授を務め、新約聖書学を研究した。また日本基督教団神学教師として牧会者の養成も担う一方、関西学院大学理事、キリスト教学校教育同盟理事長やキリスト教文化学会会長などを歴任、キリスト教の教育・文化の発展に大きく貢献した。関西学院大学名誉教授、米ディラード大学名誉神学博士。

 鳥羽季義(とば・すえよし)=1938年長野県生まれ。日本大学、米マルトノマ神学大学、ワシントン州立大学修了。1966年福田崇氏らと共に「日本聖書翻訳協力会」を結成後、米国への留学やSIL(少数民族の言語研究を行う宣教団体)会員としてのメキシコでの訓練を通し翻訳を学ぶ。言語学や翻訳学を学んだのち帰国、日本ウィクリフ聖書翻訳協会に入会。同協会の宣教師として派遣されたネパールにて、少数民族のカリン族のため旧新約聖書全巻の翻訳に尽力する。日本ウィクリフ聖書翻訳協会初代総主事。

 長沢道子(ながさわ・みちこ)=1942年大阪府生まれ、高知県育ち。国際基督教大学卒業。(株)東洋レーヨン(現・東レ)で文献翻訳や海外情報収拾業務に従事したのち、恵泉女学園高等学校英語科教師となる。1977年、社会福祉法人牧ノ原やまばと学園創設者の長沢巌氏との結婚を機に、利用者との共同生活や奉仕に務める。髄膜腫摘出手術の不成功により重度の心身障がい者となった巌氏に代わり、1986年同学園の理事長に就任。現在30の事業所、480名の職員とともに障碍者福祉と高齢者福祉の活動を行なっている。

(キリスト新聞、クリスチャンプレスとの共同取材)

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