西南学院が中村哲さんを追悼 「隣人と共に歩んだ生き方、『平和構築』のあり方を体現」 2019年12月5日

 ペシャワール会現地代表としてアフガニスタンの農業・灌漑支援に尽力した医師の中村哲さんが銃殺された事件を受け、西南学院(G・W・バークレー院長)、西南学院中学校・高等学校(中根広秋校長)は12月5日、「中村哲先生のご逝去を悼んで」と題する追悼文を同学院サイト上に公表した。1962年に西南学院中学校を卒業した中村さんは、帰国した折にもたびたび同校を訪問していたという。追悼文は「異文化の地で隣人と共に歩まれた先生の生き方は、西南学院における『平和構築』のあり方を体現しておられる」と故人の功績を称え、「そのような先生のお働きに感謝し、西南学院はこれからも先生の志を大切にして歩む教育機関でありたいと心から願います」と表明している。

 全文は以下の通り。


中村哲先生のご逝去を悼んで

 中村哲先生のご訃報に接し、心から哀悼の意を表します。

 若き日に西南学院中学校(1962年卒)でキリスト教に出会い、キリスト者になられた先生は、西南学院とその教育を愛してくださり、ご帰国のおりにはたびたび学院に足をお運びいただき、西南学院中学校・高等学校の生徒や、西南学院大学の学生に現地でのお働きについてお話ししてくださいました。

 西南学院が創立百周年を迎えた2016年には、5月14日に行われた記念式典において記念講演の講師としてお迎えしたほか、同月24日には中学校・高等学校の後輩たちに志を語ってくださいました。

 「西南学院創立百周年に当たっての平和宣言」を公表し、平和を実現する者として歩む西南学院にとりまして、異文化の地で隣人と共に歩まれた先生の生き方は、西南学院における「平和構築」のあり方を体現しておられると思います。

 そのような先生のお働きに感謝し、西南学院はこれからも先生の志を大切にして歩む教育機関でありたいと心から願います。

 中村先生のご遺族、先生とともに銃撃を受けてお亡くなりになった現地スタッフの方々のご遺族、ペシャワール会をはじめ関係者の皆様に主イエス・キリストによる慰めがありますよう、心からお祈り申し上げます。

2019年12月5日
西南学院 院長 G.W.バークレー
西南学院中学校・高等学校 校長 中根 広秋

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