ブルキナファソ 福音派教会が襲撃され14人死亡 2019年12月8日

 待降節の始まる11月30日、西アフリカのブルキナファソで「福音派」教会が襲撃され男性ばかり14人が殺害された。悲劇から1週間を経て、同国ロック・マルク・クリスチャン・カボレ大統領は事件について、ツイッターを通じ、被害者への哀悼の意とテロリズムへの怒りを表明した。カボレ大統領は12月5日に同国の宗教指導者らと会談している。

 ブルキナファソ福音派教会連盟(FEME)アンリ・イェ代表のコメントなど含め、米紙クリスチャニティ・トゥデイなどが報じた。各社報道によれば、被害にあった教会はニジェールとの国境近くに位置する。他の村との連絡は一本の道路のみであり、若者らが集う約30人の小さな会衆だった。最年少で10歳の少年らが犠牲となったと見られる。

 イスラム教を名乗る過激派集団は、バイクで国境を越えてニジェールに逃げたと見られ、依然、捜索中。11月にも同じ集団によって鉱山会社の輸送船団が襲われ、37人が殺害された。

 ブルキナファソは、イスラム教徒が多数派を占めるが、伝統的に他の信仰に対する寛容な文化を育んできた国。しかし貧困などに起因するテロリズムによって、すでに同国北部で2000校が閉鎖。テロ対策に資金を回すことで、教育資金が枯渇するという事態になっている。

 これらの事情は、欧米諸国からのブルキナファソ旅行者の引き上げに留まらず、宣教活動と対外援助を妨げることを招いている。米国宣教師と外交官はすでに子弟の避難を開始しており、活動地域を限定している。

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