『聖書協会共同訳』1周年 翻訳担当者がトークイベント 2019年12月12日

 『聖書 聖書協会共同訳』(日本聖書協会)の刊行1周年を記念して、松永美穂(早稲田大学文学学術院教授)、佐藤裕子(フェリス女学院大学文学部教授)の両氏=写真左から=によるトークイベントが11月20日、ジュンク堂書店池袋本店(東京都豊島区)で行われた。ドイツ文学研究者で翻訳家の松永氏は日本語翻訳担当として、日本文学研究者の佐藤氏は日本語翻訳兼編集者として新翻訳聖書事業に携わった。今回は「聖書と文学──聖書は文化の源泉であり、古今の文学に影響を与えてきた」とのテーマで、聖書翻訳と一般文学の翻訳との違いなどについて語り合った。

 聖書が日本の近代文学に与えた影響ついて佐藤氏は、夏目漱石が宣教師グレース・ノットの母親からもらった聖書をかなり読み込んでいたこと、芥川龍之介が自死した部屋から聖書が見つかったことなどを紹介。松永氏は『聖書協会共同訳』の翻訳事業について、「言葉は刻々と変化するので、どう伝えるのがいいか、聖書特有の言い回しを残すのか変えるのか、何度もディスカッションを繰り返し、数ページを翻訳するのに1日がかりだったこともあった」と振り返った。(本紙・クリスチャンプレス共同取材)

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