暗闇を歩む人に「人生は何度でもやり直せる」 ナイライ平野翔一さんがソロ・コンサート 2019年12月14日

 北海道を拠点に活動するロックバンド「ナイトdeライト」(ナイライ)のボーカル平野翔一さんを迎えたクリスマス・ソロ・コンサートが12月7日、千葉県松戸市の「自然食堂こひつじや byハレルヤカフェ」特別企画として開催された。当日は雪の予報が出るほど寒い日だったにもかかわらず、店中に所狭しと並べられた席はすべて埋まり、温かい雰囲気の中でコンサートは幕を開けた

 ここ数年ソロ・コンサートを精力的に始めたという平野さん。ナイトdeライトの曲はもちろんだが、「バンドとしてのコンサートではなかなかできないような曲も聴いてほしい」と、カバー曲やCD未収録の曲も披露。なかでも、ソロ活動で出会った沖縄のアーティスト・ちむぐくるの「言葉」という曲では、「希望を歌うロックバンド・ナイトdeライト」らしく「言葉を大切に・丁寧に伝える」ことへの想いを込めて曲の背景にあるエピソードを紹介た。

▲夫婦で活動する沖縄のアーティスト・ちむぐくるの「言葉」

 また「ソロ史上最も長い持ち時間」だった今回のコンサートでは、平野さんのこれまでの歩み、成功と挫折と信仰を持つまでの経緯も語られた。メンバーの一人である長沢紘宣さんとの出会いから始まり、札幌・ススキノで味わったどん底と、大事故からの奇跡的な救い。会場となったレストランのオーナーシェフである斎藤晃さんやメッセンジャーの富田慎悟さん(新宿シャローム教会牧師も、平野さんと同じように大きな挫折や後悔を通って信仰に導かれたという

▲ライブでも披露された楽曲「家」。平野さんの経験をもとに歌詞が綴られている。

 斎藤さんは京都府の出身。クリスチャン家庭に生まれたものの、決して信仰に前向きではなく、教会から離れた生活をしていた。10代の時から飲食店で働き、30歳で居酒屋の板前オーナーとして独立、その後数店舗の経営を携わる。新事業に取り組むも、さまざまな挫折によってほぼ一文無しに。そんな、希望を求めるうちに信仰を取り戻していく。さらにその様子を隣で見ていた妻のかおりさんも信仰を与えられ、夫婦それぞれの賜物や経験を生かし、聖書を土台として自然と調和したライフスタイルを伝える「自然食堂こひつじや byハレルヤカフェ」をオープンすることになった

 富田さんもまた、20代のころに賭け事にのめり込み、暗闇を歩いた経験を持つ。メッセージで富田さんは、「私たちはカレーを知っている。それはレシピや作り方を知っているからではなく、実際に食べたことがあるから『知っている』。同じように福音も、知識を知っていたとしても、受け取ってみないならどんなものなのかは『知る』ことはできない」と語り、平野さんや斎藤さんが実際に『味わった』福音、本当のクリスマスを知ってほしいと語った。

 平野さんは言う。「教会に行ったからといってすぐに何もかも分かるわけじゃないし、僕も自分の歌っている『ゴスペル』の意味がやっとかったのは1年経ってから。でも、こんな自分でも人生をやり直せたんです。だから、誰でもイエス様に頼るなら、何度だってやり直せる」

 多くの教会で「綺麗で」「きらびやか」なクリスマス集会が持たれる12。その雰囲気を楽しみ、黙想するのももちろん魅力的だ。一方、今回のコンサートは、クリスマスソングは1曲のみ。ナイトdeライトのアップテンポ曲で盛り上がり、ダークな話を聞き、「桜」という曲が歌われるなど、季節感はまるで置いてけぼり。クリスマスらしからぬコンサートとなった。しかしこの「泥くさい」クリスマスに、いつもとは一味違う「自然派」な福音を感じられた。店にはコンサート後も多くの人が残り、夜遅くまでそこにだけ灯る明かりは、希望の光のように感じられた。

ナイトdeライト公式サイト
https://night-de-light.com/

自然食堂こひつじや byハレルヤカフェ
http://www.hareruya-cafe.com/index.php

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