ホロコースト下の教会の救命活動テーマに国連でシンポジウム 2020年2月13日

 ナチス占領下のポーランドにあった、ヒトラーによる「死の収容所」として知られる、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所の解放から75年を迎えた1月27日、「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」が世界各地で催された。

 ニューヨークの国連本部では、同日いくつかのイベントが開催され、その一環として、「ホロコーストを記憶する:資料に見るカトリック教会の救命活動の努力」と題された国際シンポジウムが行われた。このシンポジウムは、カトリック教会とエウジェニオ・パチェッリ枢機卿(後の教皇ピオ12世)が、ナチスによる迫害のさなか、多くのユダヤ人を中心に、迫害された人々の命を救った事実を、資料化された近年の歴史研究の成果を通して国際社会に紹介することを目的として催された。

 同シンポジウムには、ゲイリー・クルップ(米)、エドゥアール・ハッソン(仏)、マイケル・ヘセマン(独)、ロナルド・ライクラク(米)、マーク・リーブリング(米)、リモア・ヤギル(仏)、マッテオ・ルイージ・ナポリターノ(伊) 、ヨハン・イクス(教皇庁国務省外務局資料課責任者)ら、国際的に著名な専門家が参加した。

 イスク責任者は、教皇ピオ12世の救命努力をめぐるドミニク・オーバーシュテインスによる研究を紹介しつつ、発表を行った。この研究は、一次情報源、資料と生存者の証言に基づき、ローマのユダヤ人に起きたこと、彼らの多くがローマの修道院に身を隠していたことを明らかにしている。(CJC)

写真=ポーランド広報文化センター

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