キリスト教企業・団体が就活生にアドバイス 東京基督教大学で初の合同説明会 2020年2月19日

 キリスト教式葬儀を専門とする創世 ライフワークス社(野田和裕社長)と東京基督教大学(山口陽一学長、TCU)キャリア支援室の共催で、現役の学生とキリスト教企業・団体が交流する「合同交流説明会──若手クリスチャン・ビジネスマンと語るひととき」が2月7日、同大国際宣教センターチャペル(千葉県印西市)で行われた。就職活動を考える学生を対象に、キャリア支援の一環としてキリスト教業界で働くビジネスマンに直接話を聞くという初の試み。

 登壇したのは、特別養護老人ホーム「練馬キングスガーデン」施設長の中島真樹氏、乗り合いDMサービス「はこぶね便」を運営する「トップ・スペース」代表取締役の上原雄平氏、乗鞍(のりくら)高原でロッジとアウトドア・スクールを運営する「ノーススター」のブラッド・ウォーターズ氏、フリーランスで働くクリスチャンのためのネットワークづくりに取り組む「CALM(カーム)」代表の中村恵久氏、創世 ライフワークス社の野田氏、本紙編集長の松谷信司氏。

 「ビジネスマンの福音宣教は可能か」「初任給は?」「目指しているビジョンは?」などの質問にそれぞれが回答。自身の働きについてCALMの中村氏は、「クリスチャンのクリエイターと教会のニーズをマッチングし、ホームページを作ったり、宣教のためのアプリを開発したりすることで福音宣教の手助けをしている。聖書を直接渡すようなことはしないが、間接的に宣教につながっている」、ウォーターズ氏は「ビジネスを通して大自然の創造主を体験してもらい、日本人と外国人が共に働き、キリストの心をもって利用者に接していくことを理念としている」と語った。

 「企業のビジョンは働く人と一致しなければストレスになるので、あらかじめビジョンを知ってから就職することが大切」と野田氏がアドバイスすると、中島氏は「キングスガーデンが地域にあることで、共に助け合い、愛し合える社会になること、そして、その中においてキリスト教理念を実践していくことを一緒に目指していただきたい」と呼び掛けた。

 松谷氏は「将来的に厳しい業態だが、たとえ新聞が読まれなくなっても国内外の情報を広く伝え続けるという使命は保持しなければならない。既存の枠組みにとらわれず、他業種とも積極的に手を結んでいきたい」と語った。

 「面接で重視するポイント」について上原氏は、「持っている資格や技術よりも、人生の目的や、ここで働きたい理由を聞きたい」とし、野田氏は会社を船に見立て「一緒に乗りたいですか?」と聞くようにしていると明かした。

 参加した国際キリスト教学部3年の学生は、「実際の企業がどのようなことをしているのか知ることができ、4月からの就職活動に前向きな気持ちになれた。キリスト教系の企業は魅力があるので、ビジョンが一致するところがあれば」と感想を語った。

(クリスチャンプレスとの共同取材)

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