【2・11集会】 「憲法と建国の日を考える」 日韓の〝壁〟「取り払うための努力を」「メディアによる刷り込み」 2020年2月21日

 「信教の自由を守る日」として各地で催しが行われた2月11日、フォーラム平和・人権・環境主催の「憲法と建国の日を考える集会――日本と韓国の今」が日本教育会館(東京都千代田区)で開催され、およそ180人が集まった。藤本泰成氏(主催団体共同代表)の「日韓の間に壁はあるか」という問いに対して、3人のシンポジストが応えた。

 矢野秀喜氏(朝鮮人強制労働被害者補償立法を目指す日韓共同行動事務局長)は、今回の日韓関係の悪化の要因となった徴用工問題について、80万人とも言われる労務動員をされた人々のうち、認定されたのが約15万人、法的に補償を受けたのはわずか1千人ほどであることを紹介。世論調査で約7割が「韓国に譲歩するなら関係は改善しなくてもよい」と答えたことに関係を危惧するも、徴用工問題を考える日韓の学生の討論集会が行われた際の学生の意見を聞き、「日韓の間に壁はないとは言えないが、若い人にはそれを乗り越える希望があると感じた」と述べた。

 カン・ヘジョン氏(アジアの平和と歴史教育連帯国際協力委員長)は、韓国で行われている「ボイコットジャパン」は感情的なものではなく、政権批判の手段として用いていることを説明。「乗り越えるべき壁は国民同士の壁ではなく、理解と平和を求める人と、それに反対する人との壁であり、それを取り払うための努力をするべき」と述べた。

 渡辺美奈氏(女たちの戦争と平和資料館館長)は「日韓の間に壁があると刷り込まされている」と発言。韓国で行われているのは日本の政権への批判であるにもかかわらず、それを「反日」とメディアが報じたことに原因があるとし、「メディアは世論を動かす力があることを認識していない」と批判した。

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