パレスチナで新型コロナウイルス感染確認、ベツレヘム封鎖 2020年3月10日

 パレスチナ自治政府は3月5日夜、ヨルダン川西岸地区のベツレヘムで新型コロナウイルスの感染者7人が確認されたと発表した。パレスチナ自治区内での感染確認は初めて。これを受け、イスラエルは6日、予防措置としてベツレヘム一帯を封鎖した。

 パレスチナ自治政府は30日間の非常事態を宣言した。保健省によると、感染者が見つかったのはベツレヘムのホテルで、2月下旬に宿泊したギリシャ人観光客2人が後日、新型ウイルスに感染していると判明した。これまでに感染が確認された7人は全員、隔離されている。さらに複数のホテル従業員に感染の疑われる症状があるという。

 観光客のベツレヘム立ち入りは2週間禁止となり、イエス・キリストの生誕地に立つとされる「聖誕教会」も閉鎖された。同教会をはじめとする観光地の封鎖は20日まで続く見通し。

 イスラエル国防省は、ベツレヘムに緊急措置を適用し、イスラエル人・パレスチナ人を問わず全ての人に対し「ベツレヘムへの出入り」を禁止したと発表した。「パレスチナ当局との連携」に基づく措置だと説明している。

 ムハンマド・シュタイエ自治政府首相は、5日夜に放送された地元テレビ局の特別番組で、行政区域をまたいだ移動は許可を得ない限り全面禁止し、学校・教育機関も全て休校すると述べた。大規模なスポーツ大会や会議など、大勢の人が集まるイベントも中止された。(CJC)

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