全地総主教、3月末まで奉神礼「中止」を指示 2020年3月20日

 世界各地で猛威をふるう新コロナウィルスの影響は、正教会にも拡大している。コンスタンティノープル全地総主教ヴァルソロメオス1世は、自身の管轄下にある全地域において、3月末まで奉神礼と各種イベントの中止を決定した。

 ヴァルソロメオス1世は、人々に慎重な行動を促し、医療の最前線で働く人々への深い敬意を表明。なお、同地の修道院では通常通り奉神礼が行われる。しかし、巡礼や訪問は不許可となった。

 現在、西方・東方を問わず、全世界の教会に新コロナウィルスの影響が出ており、宗派を問わず、教会活動の自粛・中止が相次いでいる。ギリシアでは、3月16日、キリアコス・ミツォタキス首相がツイッターで「公衆衛生の観点より、宗教・信念を問わず、国内全域での全集会の制限」を発言。政府決定により、3月30日まではイベントなどの自粛・中止となり、現地教会の強い反発を招いている。

 一方、教会が政府や自治体と協力する場面も見られる。ルーマニア正教会は、各地の修道院において、祈りのみならず、食事支援、また検疫・検査のための場所提供を行っている。クルージ大主教区では、おもに地域の高齢者・傷病者に対して無料での食事支援を始めた。ルーマニアでは、教会が率先して官民と協働し、支援体制を構築。オーソドックス・クリスチャニティなどが報じている。

 また本来、巡礼者と観光客のために整備された「バーチャル教会案内」が、にわかに注目を集めている。ジョージアの首都トリビシにあるサメバ(至聖三者)大聖堂のオンライン教会案内は、つい最近公開されたばかり。外観から内部まで英語解説付きで見ることができる。(上記写真)

 他にも、1990年、ユネスコ世界遺産として登録された「キエフの聖ソフィア大聖堂と関連する修道院群及びキエフ・ペチェールシク大修道院」は、ウクライナ国立博物館によって3Dモデル化され、一般公開されている。同国の「生神女就寝スヴャトヒルシク修道院」もバーチャル教会案内を公開している。

 コロナ禍の中、世界各地の教会が様々な取り組みを行っている。

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