フランス プロテスタント純福音派の「メガチャーチ」で新型コロナ集団感染 2020年4月2日

 仏当局は、同国で確認された新型コロナウイルス症例のうちおよそ2500件が、東部アルザス地方のミュルーズ市にあるプロテスタント純福音派のメガチャーチ「ポルト・ウベール・クレティエンヌ(クリスチャン・オープンドア)教会」(主任=サムエル・ペーターシュミット牧師)が2月18日に行った行事で発生した集団感染に関係していると断定した。同教会には2200人以上の信徒が所属し、礼拝に常時出席する人は1500人で、福音派としてはフランス第二の規模という。

 当日も、毎年恒例とする行事に出席するため、数百人の信者が集まった。中には海外から訪れた信徒もいた。密集した会場に、新型コロナの感染者が含まれていた。そこから、仏最大の新型コロナウイルスの集団感染が発生した。同教団は、この集会で感染した信者17人が死亡したことを明かした。

 当時、仏国内で確認された新型コロナの患者数は12人と安定していた。社会も、この感染症に対して警戒心を抱いていなかったが、その後、関係者の間で感染が拡大。最終的には教団創設者ジャン・ペーターシュミット牧師の家族も感染した。創設者の孫ジョナサン・ペーターシュミット牧師はロイター通信の取材に、「当時、コロナは自分たちの周囲に差し迫った問題とは思えなかった」と語った。

 さらに集会を終えた信者たちは、自らが感染したとは知らずにブルキナファソや仏領ガイアナ、コルシカ島、スイスなどへと散っていった。その1人が教団の人気牧師、ママドゥ・カランビリ牧師。ブルキナファソに戻った牧師と妻は、3月1日に陽性反応を示した。自主隔離生活に身を置いた牧師は、信者たちにこう告げた。「コロナウイルスは世界を破滅に追い込むための『悪魔の計画』だ。しかし、神はわれわれを見守り、救ってくださる」(CJC)

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