日本同盟基督教団 オンライン礼拝での「聖礼典」執行に懸念 2020年5月1日

 新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う「緊急事態宣言」の対象地域拡張を受けて、各教派が対策に乗り出している。

 日本同盟基督教団は4月17日、理事長の朝岡勝氏(徳丸町キリスト教会牧師)を本部長とする「新型コロナ・ウイルス感染症対策本部」から「第2信」となる通知を発表。30日までに「教会活動の現状」「経済的状況と見通し」「牧師や教会関係者に罹患者が出た場合の対処」などについての情報提供と、「今後の教会形成、教団運営上も重要」として、事態に対応した礼拝・諸集会の記録を呼び掛けている。

 また同日、「オンラインでの礼拝プログラム配信時における聖礼典執行について」と題する文書も発表。聖礼典の執行について、「『共に与る食卓』という聖餐の持つ意味、制定の御言葉と聖別の祈りの示す意向、陪餐者のふさわしさの吟味などを十分に確保することに制約が生じます。そのような状況下で聖餐を執行することにより様々な問題が生じかねません」との懸念を示し、オンラインでの「洗礼の執行や聖餐の執行については慎しんでいただきたい」との見解を明らかにした。全文は以下の通り。


日本同盟基督教団諸教会御中

2020年4月17日

日本同盟基督教団・理事会

オンラインでの礼拝プログラム配信時における聖礼典執行について

 復活の主の御名を賛美します。

 新型コロナウイルス感染症の影響が続き、緊急事態宣言が全国レベルで出される中、様々な工夫や配慮をしつつ各教会での礼拝が続けられていることと思います。

 新型インフルエンザ等対策特別措置法に関して、東京都や大阪府で教会は休止を要請する施設の「対象外」と明示され、特に大阪府では「社会生活を維持する上で必要な施設」「生活必需サービスを提供する店舗等」に分類されています。礼拝の自由や集会の自由が保障されることは当然のことですから、各教会がいたずらに萎縮することなく、自律的な判断をもって礼拝と宣教に励まれるよう願っています。

 その一方で、3月以来、共に集まる礼拝を休止し、オンラインの礼拝プログラム配信や信徒各自の礼拝に切り替えておられる教会が多くあることを覚えております。通常の一堂に会する公的礼拝が捧げられないことは教会のいのちに関わる危急のことですが、そのような中で続けられている礼拝に主の臨在とあわれみが注がれますよう祈ります。

 さて、オンラインの礼拝プログラム配信における聖礼典執行について、とりわけ聖餐式の執行についての問い合わせが寄せられています。そこで教団理事会ではここに端的に指針をお示しすることといたしました。

 私たちの教団は教憲第1条「信仰告白」の第7項で次のように告白しています。

「教会は、聖霊によって召し出された神の民、主イエス・キリストをかしらとするからだであり、羊飼いなる主の御声にのみ聴き従う羊の群れである。地上の教会は、再び来られる主を待ち望みつつ礼拝し、みことばを説教し、聖礼典を執行し、戒規を重んじ、聖霊の力によって全世界に福音を宣べ伝える。」

 このように公的礼拝において説教と聖礼典の執行は地上の教会にとって本質的なものです。その上で、現下のような状況において、諸教会では説教をオンラインで配信する、録音媒体で提供する、説教要旨や原稿を配付するなどの工夫がなされていますが、洗礼の執行や聖餐の執行については慎しんでいただきたいと思います。

 特に聖餐をオンラインで執行すること、つまり司式者と陪餐者が離れた場所にいる状態で二品が配餐され受領されることは、「共に与る食卓」という聖餐の持つ意味、制定の御言葉と聖別の祈りの示す意向、陪餐者のふさわしさの吟味などを十分に確保することに制約が生じます。そのような状況下で聖餐を執行することにより様々な問題が生じかねません。

 多くの教会が5月第一主日に聖餐を予定されていることと思いますが、共に集まってパンとぶどう酒にあずかる礼拝ができない場合は、それが可能となるまでは延期とする。もしくは牧師と役員による訪問聖餐や少人数で集まっての聖餐などの対応とし、オンラインの礼拝プログラム配信時の聖餐執行は控えられることをお勧めします。

 主の恵みがありますように。

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