ユダヤ正統派指導者の葬儀でニューヨーク市長が「強制解散」  2020年5月2日

 ニューヨーク市ブルックリン区で4月28日、新型コロナウイルスに感染して死亡したユダヤ教超正統派の指導者の葬儀に際し、約2メートル強の「ソーシャル・ディスタンス」(社会的距離)を確保するという外出制限に反して大勢のユダヤ教徒が交差点にあふれるほど繰り出し、警察官ともみ合いになった。

 ビル・デブラシオ市長=写真=が現場に乗り込み、警察が参列者を帰宅させる任務を監督した。市長は同日夜、ツイッターで「ユダヤ人社会」を名指しして批判。「警告の時は過ぎた。多数で集まる人には召喚か逮捕をするよう市警に指示した」と書き込み「大規模な集会はさらなる死と悲しむ家族を生むだけだ」と強調した。

 デブラシオ市長は29日の記者会見で、集まったのは「数千人」規模だったと説明。「互いを感染の危険にさらし、駆け付けた警察官をも危険にさらした」として、葬儀を行ったユダヤ教超正統派コミュニティーに対して「宗教上の理由であっても許されない」と指摘、今後も「社会的距離」を無視した集会が開かれた場合は、強制的に解散する他、逮捕する可能性もある、と警告した。

 ニューヨーク市では、これまでも一部のユダヤ系市民が葬儀や祭日などに集まり、市警が警告するケースがあった。100万人以上とされるユダヤ系市民からは「一部の行動でユダヤ人全体を批判するのはおかしい」「反ユダヤ主義をあおる」などの反発の声も上がっている。ニューヨーク州内の感染者は約30万4千人で、死者数は前日より306人増の1万8321人となった、とアンドリュー・クオモ州知事は30日の記者会見で語った。

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