同性愛・エイズ活動家 ラリー・クレイマー氏が死去 2020年5月27日

 著名な同性愛者の権利活動家で、1980年代のエイズ(AIDS、後天性免疫不全症候群)危機への政府の対応の遅れを文学作品や行動で強く批判したラリー・クレイマー氏が5月27日死去した。84歳だった。

 米紙「ニューヨーク・タイムズ」はクレイマー氏の夫の話として、死因は肺炎だったと伝えた。同氏には生前、エイズウイルス(HIV)や肝疾患など、複数の健康問題があった。

 クレイマー氏は1981年、初のHIV陽性者支援団体「ゲイ・メンズ・ヘルス・クライシス」(GMHC)を設立。87年にはエイズ撲滅に向けた取り組みを促す団体「アクト・アップ」を設立し、抗議のデモ行進や、ウォール街、カトリック教会指導部に対する妨害行動を率いて、米国の指導者らに揺さぶりをかけた。

 クレイマー氏はその過激な発言や攻撃的な姿勢が一部から嫌われたものの、米政府のエイズへの無関心に対する怒りに突き動かされた活動は最終的に、米国の医療に変革をもたらした。(CJC)

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