米黒人暴行死、抗議デモが各地で暴徒化し4千人拘束 2020年6月1日

 米中西部ミネソタ州で黒人男性のジョージ・フロイドさん(46)=写真左=が白人警官に首を押さえつけられて死亡した事件をめぐって米各地で抗議デモや暴動が5月31日も続き、全米の75都市以上に拡大した。この数日間に少なくとも4100人が拘束された、とAP通信は伝えている。少なくとも15州と首都ワシントンで州兵計約5千人が出動態勢を整えたとの情報もある。

 CNNによると、サンフランシスコ、シカゴ、デトロイト、シアトル、マイアミ、ダラスなど少なくとも40都市と首都ワシントンで夜間外出禁止令が出された。また、ドナルド・トランプ大統領がホワイトハウスの地下壕に一時退避していたとも伝えられた。ホワイトハウス周辺で大規模デモがあった29日、メラニア夫人や末息子のバロンさんと、地下壕で約1時間にわたり待機したという。

 首都ワシントンでは、31日午後11時から夜間外出禁止が発令された。その後も市内各地でデモが続き、建物のドアや窓が破壊されたり、教会や車が放火されたりするなどの暴力行為があった、と消防当局筋は伝えている。ホワイトハウス周辺は大規模デモに厳重な警戒態勢が敷かれ、警察とデモ隊が小競り合いをする場面もあった。警察は鎮圧のために催涙弾を使うなどで対応した。

 ニューヨーク・タイムズ紙は、外出禁止令を出した都市の数は公民権運動を率いたマーチン・ルーサー・キング牧師が暗殺された1968年以来の規模だと伝えている。

 米キリスト教会協議会は29日、「警官によるフロイドさんの殺害は非道な行為だ」と非難する声明を発表。黒人差別について「私たちの社会に蔓延している人種差別や白人至上主義に効くワクチンや治療法はまだない」と指摘した。

 米カトリック司教協議会は31日、抗議デモについて声明を発表。「人種差別や嫌悪を私たちの心から取り除き、米国の聖なる約束――すべての人たちのためのいのち自由、そして平等が愛される共同体なるこ――を果たす責務を新たにするこで、犠牲者を尊ぶべきだ」と主張。

 全米福音連盟(NAE)は29日の声明で、「人種差別力的な権力の乱用を非難し、犠牲者その遺族のための正義を呼びかけ、差別を永続させる態度やシステム闘うよう教会に強く勧める」し、「立に奉仕し社会を守る警察官を祈りのうちに励ます」ようNAEの会員に強く求めた。

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