【夕暮れに、なお光あり】 喜びと感謝からの破顔一笑 吉本真理 2020年6月1日

 「主の慈しみは絶えることがない。その憐れみは尽きることがない。それは朝ごとに新しい」(哀歌3:22~23)

 朝、目覚めた時、まずこの言葉が心に響きます。「あっ、今朝も無事に生かされている!」――気持ちだけは若いつもりでも、体がついていかないのを感じさせられる昨今です。以前は長くても、せいぜい1週間で快復した風邪も、ともすると数カ月かかってしまうものです。歳を重ねた齢をしっかり自覚させられています。

 なかなか完治しない時は、明朝は神様の御下に置かれているかもと思い、祈りつつ眠りに就くこともあります。けれども、決して絶えない主の慈しみと憐れみの中に一夜が守られ、新しい朝が与えられると、神様が今日も共にいてくださり、フレッシュな息吹で心と体を導いていただけることに、喜び、感謝がいっぱいに溢れます。今日も元気に歩ませていただき、がんばろう! と思わされます。

 神様は私たちが、いつも喜ぶこと、絶えず祈ること、どんなことにも感謝することをキリスト・イエスにおいて望んでおられます。喜びと感謝の際には、おそらく誰もがステキな笑顔、破顔一笑のスマイルになっています。その「笑う」という行為は、動物の中では人間だけだそうです。また、笑うことは免疫力を高め、自律神経のバランスを整え、脳の活性化にも良いと言われています。

 精神科医の斎藤茂太氏は自身の造語で、座右の銘ともしていた「一笑一若一怒一老」を著書でも紹介しています。「大いに笑えば1歳ずつ若返り、怒ったり悲しんだりすれば一歳ずつ老いる」と。

 江戸中期の俳人、横井也有によるといわれている「健康十訓」の十訓目にも「少憤多笑」、あまり怒らずよく笑うとあります。

 「喜び」「感謝」という言葉は、旧約聖書では各々511 回、128 回、新約聖書では各々196 回、67 回記されています。

 1月に東京都内で初めて新型コロナウイルスの感染が明らかになり、100年に1度のパンデミック及び、経済危機的状況と言われ、世界中が危惧している現況です。そればかりでなく、今後はこのようなパンデミックが10年に1度は来るとの予想も報じられています。

 この目に見えない猛威を振るう抑圧的力、破壊的勢力の下にある現在の私たちであります。単に破顔一笑とは、もちろん誰もならないでしょう。このウイルスは恐ろしいことにも、特に高齢者が狙われるようです。しかし「力強く働く神の力」(エフェソ1:19)に私たちは与らせていただいていることを覚えつつ、主に心から感謝し喜んで、祈りつつ、邁進したく思います。

 よしもと・まり 東京芸術大学卒業、ライプツィヒ音楽大学修了、東京神学大学大学院修了。ドイツ各地にてオルガン演奏会に出演。日本オルガン友の会(故 木岡英三郎主宰)より金メダル受賞。NHKFM放送出演、国内各教会、ビリーグラハム大会、首都圏伝道大会等においてもオルガン演奏会に出演。その他、アンサンブル、合唱団、東京都交響楽団、読売日本交響楽団とも共演。国際キリスト教団 代々木教会担任副牧師、オルガニスト。日本福音学校教会音楽科教師。

連載一覧ページへ

連載の最新記事一覧

TO TOP